先週、キャンプに行ってきましたが、そこで出会った
面白い人の話をしようかと思います。
わたしたちの隣にテントを張った家族は、おかあさんと
2人の子供。
ジョナサンと下の男の子が仲良くなったので、徐々にいろんな
ことを話すようになり、失礼なほど好奇心旺盛なわたしは
いろんなことを聞き出し(?)ました。
出身はオランダ。だんなさんはニュージーランド人。
南のNorth Clif というところに住んでいて、そこは結構
広い敷地で、隣の家とも1・5km 離れていて、
果樹園があり、数匹の家畜動物がいて・・・
自給自足とまではいかないけれと、簡単にお店に行けない
ので、自分でいろんなものを育て、調達するようにしている。
たまに子供を連れて、比較的大きな町に行き、洋服など
生活必需品を調達している。
住んでいる地域にはあまり仕事がないので、だんなさんは
バンバリーに住んで働いている。
今回もだんなさんに会うために、ここでキャンプをしている。
だんなさんがバンバリーに移り住んだ理由は、好きなスポーツ
に参加するのに、往復3時間かけて通っていたのだけれど
それではガソリン代とか、時間とかがかかるので、経済的な理由と
趣味のために、単身バンバリーに住むことにしたとのこと。
地域に住む子供たちも、サッカーの試合に参加するために
片道1・5時間かけて移動している。自分はそういうことは
ばかばかしいと思っている。
歯医者に行くにも、年に一回キャンプがてら出てきて、子供と
3人一緒に見てもらう。
お母さん1人で子供2人(5歳と8歳)を連れてキャンプって
すごいですね、わたしはできないなぁというと、
家にいたら、話す人も子供くらいしかいないし、そこにじっと
しているくらいだったら、何かしているほうがまし。
だから、大きい街に時々でてくるの・・・
で、アムステルダムにいる家族が恋しいので、年に一回必ず
帰国して・・・
とまぁ、こんな感じです。
子供が生まれる前は、世界中を旅していたらしく、訪れた国は
26カ国だと言っていました。
そんな強さを感じさせる人でした。
家に戻ってきて、彼女のことが話題になり、「いやぁ、彼女の
ような生活、わたしにはできないなぁ・・」とマイクに言うと
「それは、彼女がヒッピーだからだと思うよ」
「オーストラリアに定住を決める前も、2年間、車に寝泊りしながら
ずっとオーストラリア中を回っていたって言ってたし、で気に入った
から住むことにしたらしいよ。2年間もそんなこと、普通できない・・」
マイク、彼女の過去の話とか現在の生活の様子を聞いて、ヒッピーの
臭いを感じ取ったらしい。
わたしはヒッピーという言葉は知っているけれど、見かけたことは
あっても、会ってじっくり話したりした事はなかったので、脳内で
クリックしなかったようだ。
マイクに言われて、彼女への理解が、わたしの中で「ストン」と
ハマッタ。
それにしても、世の中、色んな人がいるんだなぁ。
その人がヒッピー精神を良いものと信じ、それに近い生活をしていて、
それはその人の選択なので、全然結構な話なんだけれども、言葉の
端々に、
「ビッグW(アメリカ資本の総合雑貨チェーン店)が大好きよ!」
「子供が生まれて以来、去年初めて1人でこの街にきて映画を見て、
ホテルで朝食を取って、ゆっくり新聞や本を読んで、買い物をして、
すごく楽しかったわ!」
「マーガレットリバー(有名な避暑地でブティックとかのお店がある)も
いいところで、そこの歯医者さんに年に一回行くんだけれど、それが
わたしたちにとって、年に一回の楽しみなのよ!」
との言葉が彼女の口からでてくるのを聞いて、ちょっとほっとした。
ヒッピーの精神とそれに反する消費、資本主義のはざ間で、彼女なりに
適度なところで折り合いをつけているんだろう。
一つのところに留まっていない「緩さ」が、(少なくとも彼女の中で)
ある意味バランスが取れていて、健全なんだよなぁ、と思いました。
わたしたちの周りには 善か悪か ? の二項対立だけでは計れない
曖昧さとか複雑さとか不可解さとかそういうものが満載なんだよなぁ
と思うのでありました。
面白い人の話をしようかと思います。
わたしたちの隣にテントを張った家族は、おかあさんと
2人の子供。
ジョナサンと下の男の子が仲良くなったので、徐々にいろんな
ことを話すようになり、失礼なほど好奇心旺盛なわたしは
いろんなことを聞き出し(?)ました。
出身はオランダ。だんなさんはニュージーランド人。
南のNorth Clif というところに住んでいて、そこは結構
広い敷地で、隣の家とも1・5km 離れていて、
果樹園があり、数匹の家畜動物がいて・・・
自給自足とまではいかないけれと、簡単にお店に行けない
ので、自分でいろんなものを育て、調達するようにしている。
たまに子供を連れて、比較的大きな町に行き、洋服など
生活必需品を調達している。
住んでいる地域にはあまり仕事がないので、だんなさんは
バンバリーに住んで働いている。
今回もだんなさんに会うために、ここでキャンプをしている。
だんなさんがバンバリーに移り住んだ理由は、好きなスポーツ
に参加するのに、往復3時間かけて通っていたのだけれど
それではガソリン代とか、時間とかがかかるので、経済的な理由と
趣味のために、単身バンバリーに住むことにしたとのこと。
地域に住む子供たちも、サッカーの試合に参加するために
片道1・5時間かけて移動している。自分はそういうことは
ばかばかしいと思っている。
歯医者に行くにも、年に一回キャンプがてら出てきて、子供と
3人一緒に見てもらう。
お母さん1人で子供2人(5歳と8歳)を連れてキャンプって
すごいですね、わたしはできないなぁというと、
家にいたら、話す人も子供くらいしかいないし、そこにじっと
しているくらいだったら、何かしているほうがまし。
だから、大きい街に時々でてくるの・・・
で、アムステルダムにいる家族が恋しいので、年に一回必ず
帰国して・・・
とまぁ、こんな感じです。
子供が生まれる前は、世界中を旅していたらしく、訪れた国は
26カ国だと言っていました。
そんな強さを感じさせる人でした。
家に戻ってきて、彼女のことが話題になり、「いやぁ、彼女の
ような生活、わたしにはできないなぁ・・」とマイクに言うと
「それは、彼女がヒッピーだからだと思うよ」
「オーストラリアに定住を決める前も、2年間、車に寝泊りしながら
ずっとオーストラリア中を回っていたって言ってたし、で気に入った
から住むことにしたらしいよ。2年間もそんなこと、普通できない・・」
マイク、彼女の過去の話とか現在の生活の様子を聞いて、ヒッピーの
臭いを感じ取ったらしい。
わたしはヒッピーという言葉は知っているけれど、見かけたことは
あっても、会ってじっくり話したりした事はなかったので、脳内で
クリックしなかったようだ。
マイクに言われて、彼女への理解が、わたしの中で「ストン」と
ハマッタ。
それにしても、世の中、色んな人がいるんだなぁ。
その人がヒッピー精神を良いものと信じ、それに近い生活をしていて、
それはその人の選択なので、全然結構な話なんだけれども、言葉の
端々に、
「ビッグW(アメリカ資本の総合雑貨チェーン店)が大好きよ!」
「子供が生まれて以来、去年初めて1人でこの街にきて映画を見て、
ホテルで朝食を取って、ゆっくり新聞や本を読んで、買い物をして、
すごく楽しかったわ!」
「マーガレットリバー(有名な避暑地でブティックとかのお店がある)も
いいところで、そこの歯医者さんに年に一回行くんだけれど、それが
わたしたちにとって、年に一回の楽しみなのよ!」
との言葉が彼女の口からでてくるのを聞いて、ちょっとほっとした。
ヒッピーの精神とそれに反する消費、資本主義のはざ間で、彼女なりに
適度なところで折り合いをつけているんだろう。
一つのところに留まっていない「緩さ」が、(少なくとも彼女の中で)
ある意味バランスが取れていて、健全なんだよなぁ、と思いました。
わたしたちの周りには 善か悪か ? の二項対立だけでは計れない
曖昧さとか複雑さとか不可解さとかそういうものが満載なんだよなぁ
と思うのでありました。