さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

脳みそって面白い

2010年07月17日 09時00分11秒 | Web log
木曜日、マイクの友人に電話を入れた。病院の受付の担当者が『金曜日の8時50分にこれますか?』という。それを逃すと、一ヶ月先までチャンスがないといわれた。子供が休み中なので、マイクが会社を休めなければ、その予約は取れない。

ってんで、電話を入れたのだけれど、マイクは携帯電話にでず、事務所の電話も誰も出てくれない。

ので、たまたま携帯に登録されていたマイクの同僚へ。

Its Ayako speaking, Mike's wife. と言っても、通じない。

マイクのことは知っている。わたしのことも知っている。でも、わたしが彼の携帯に電話をかけるだろう可能性がある人々の中に含まれていないので、彼の脳みそがフル回転して、AYAKOという人物を検索しているような様子だった。

10秒くらいして「AH!!!!」と一言。検索完了。

どうもわたしをマイクの妻と認識したらしい。

面白いね。脳みそにもきっと情報の優先順位というものがあるのだと思う。
知っていても、引き出しの奥にしまってあると、なかなか出しにくいもののようだ。

だから、言葉を知っていても、その情報が引出しの奥にあったりすると、理解や認識に時間を要したりする。わたしが電話が苦手なのが、そういうことと関連しているような気がする。

それから、きのう私がもっているクレジットカード(日本の会社)にちょっと用事があって電話した。

それはそれはとても丁寧に対応してくれて、わたしの不手際であるにもかかわらず、「ご迷惑おかけいたしまして、申し訳ございません。」という。

そんなに腰の低い対応をされるのはここオーストラリアでは滅多にないので、「いやいやこちらの不手際ですので~、こちらこそ申し訳ございません」と言って電話をきった。

いやぁ、日本のサービスはすばらしいですね。感動します。

駐車場の罰金で、相手が「いやぁ、こちらのミスでした」というのを期待していたのは、わたしが日本人で、日本ならこうだろうという予想が心にあったからでして、その期待が裏切られたときの怒りは半端ではありませんでした。

そして、期待通り、いやそれ以上のものが帰ってくると、安心するというか、本当にうれしくなってきます。

ま、自分の文化をよその国で当てはめようとするのが、そもそもおろかなことなのかもしれませんけれどもね。

そういう期待したりとか、予想したりとか、先を読もうとする脳みその働きとというものは、意外と深く先入観に支配されているものなんだなぁと思います。

予想通りの結果が起これば安心し、予想以外のことが起これば、動揺したり、怒ったり、逆に感動したりする。

ところで、こちらのお医者さんってすごく腰が低いです。患者さんをお客様扱いしてくれます。患者を出迎えて、入り口で戸を押さえ、患者を部屋に通してから部屋に入ります。患者より先には絶対入りません。奉仕者としてのモラルが高いです。

最近は違うと思いますが、日本では昔は本当に偉ぶっているお医者さんが多かった。

そういう意味では、オーストラリアのお医者さんは予想に反してとても親切で、いつも感動いたします。



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