さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

イスラム教の結婚式

2011年07月11日 21時25分13秒 | Web log
はるえさんと会いまして、夕飯でも一緒に食べられるかなぁと思っていたら

「 イスラム教の結婚式が今晩あるのですが、参加してみませんか ? イスラム教の結婚式を見たことあります? 」

と聞かれまして、

「 えぇ??? 」

初対面で、しかも結婚式って、新郎も新婦も知らないのにですか???
礼服なんて持ってきてないし、赤の他人ですよ???

はるえさんと一緒に来た、オクタビアン(ニックネーム Occi)のいとこの結婚式らしく、ぜんぜん大丈夫とのこと。 

日本的に考えたら、飛び入り参加なんて有り得ないので、ちょっと度肝を抜かれましたが、興味がないわけではありません。
なにはともあれ、儀礼には文化色が色濃く出ますから、興味深深な私。

で、とりあえず程度のいい洋服に着替えて6時にホテルのロビーで待ち合わせということで、持ってきたワンピースに着替えて式場に向かいました。

6時半開始だというのに一向に式は始まらないわ、みんな結構お気楽な格好だし、もうそこからしてカジュアル度満点。

8時になってようやくスタート。

新郎新婦はきれいに着飾っておりました。そして、イスラム教の司祭が祝福のお祈りしたり、簡単なスピーチらしいことをのたまったりして、ちょっと儀式らしさがでてきたなぁと思ったら、すぐお食事と宴会がはじまりました。

「 うわぁ、簡単! 」

上司の挨拶も泣ければ、お涙頂戴の新婦の手紙もなければ、親類かと思われる人の踊りがあったり、歌があったり、でも
みんなビュッフェスタイルのテーブルに並んで、とにかくお食事をいただく。

お食事っていったって、ごくごく普通の家庭のワンプレート料理という感じ。

イスラム教なので、お酒もないし、

日本の結婚式とはぜんぜん違います。

でも、中盤、新婦ではなく、新郎が涙をこらえきれずに一生懸命ハンカチで目頭を押さえるシーンがあったりして、
それもまたびっくり

どうも、新婦はフィリピンと何たら族の家系でイスラム教、新郎は中国系とカザダン族の家系で、非イスラム教徒。
でも、イスラム教徒はイスラム教徒としか結婚できないので、新郎が改宗することになったらしいです。

なんともまぁ、重大な決断をしたこと。

今後、豚肉もたべられない、お酒も飲めないわけですよ。それだけではないですよね、きっと自分の家族とも、宗教的な理由である意味衝突もあるかもしれない。それでも彼女との結婚を選んだわけです。

いやぁ、新郎が泣くのもわかるわ。

と思いました。

そうこうするうちに、わたしたちもお食事が終わり、周りの人もお食事が終わったようで

「 いやぁ、じゃ 帰ります。ごちそうさま !」

みたいなノリで、お帰りする人も。

「 えぇ? 帰っちゃうの ? 」

とまぁ、とにかくそのカジュアルさに、びっくりしました。

結婚式もいろいろあるんですねぇ。

そのことを、オーストラリアに戻ってきて友人に話したら

普通は一週間ぐらい続いて、新郎側か、新婦側かわかりませんが、食事を準備して村中総出でお祝いするのよと
言ってました。

ま、村中を招待するくらいだから、私たちがそこに行くのも別に問題なかったのかと思います。

そして、新郎か新婦側の家でなく、なんたら会館の広間を借りて、一日で済ませるというのが、モダンなイスラム教の結婚式のスタイルなのかもしれません。

コタキナバルでイスラム教の結婚式に参列しちゃった私たちなのでした。

それにしても食事はちょっと少なかったかも。

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