さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

感...

2013年11月15日 17時13分46秒 | Web log
最後の病院実習、一週間が過ぎました。

一週間いると、病院の色んなことが見えてきますね....

さて。

昨日、MET call を経験しました。

MET Callとは Medical Emergency Team Callの略語で、患者さんの様態が急変し、
迅速な処置を施さないと生命が危険に晒される状態のときに召集されることを言います。

今回のケースは、手術を受け、病棟に戻ってきた患者さんの血圧が下がり、MET Callと
なりました。
お昼ごはんから帰ってきたら、蘇生救急キットが入っている Recus Trollyが運び込まれ、
ICUからもバタバタとお医者さんやら、ECGマシーンやら、採血担当の人やら、どやどやと
やってきて、患者さんがICUに運ばれていきました

その患者さんは前日の23;30に手術室から病棟へ移された人でした。

朝の引継ぎのときの状態では、7時間も経過しているのに、まだ麻酔から覚めていないような、
朦朧とした感じ。

ま、手術の内容からいって、病室での朝の引継ぎの時点で顔色とか目で患者さんの様子を確認するのが
難しかったので「んー、患者さんの術後の経過はどんなもんなんだろう....」と思いました。

PCAによる痛み止め、点滴(水分補給および抗生物質)、導尿カテーテル、ドレーンが4箇所
とまぁ、管だらけの患者さんでした。

引継ぎが終わって、担当の患者さん10人を他の看護師さん2人と私とでお世話したのですが、
わたしは他の患者さんをメインに薬を飲ませたり、バイタルサインをチェックしたりしていました。

10時ごろ、すこし落ち着いてきたので、その患者さんのお部屋を覗いたのですが、そのときに
気になったのが、導尿カテーテル。

ほとんど排尿されていません。

尿のめやすは一時間あたり30-40ml/hr と言われていますので、8時の時点で他の看護師さんが
バックを空っぽにしたとしても、10時ごろだったら或る程度の尿が溜まっていてもいいはず。
しかも十分に点滴で水分補給されていたので、もっと排尿があってもいいんじゃないのかなぁと
私は、なんとなく思いました。

導尿カテーテルを入れた他の患者さんなんかは、絶え間なくチョロチョロと排尿されていたので。

で、その患者さんをお世話していた看護師さんに「バックの中、空っぽですがきちんと排尿されて
いるんでしょうか??それともバック空っぽにしたばっかりですか?」と聞いたのですが

"She is under control"という返事が返ってきたので、学生の身分なのでそれ以上は何も言えません。

私としてはその時点で患者さんの状態にちょっと「違和感」を感じたのでした。

そして、お昼ご飯から返ってきたら、MET Call。

排尿がほとんどなかったというのが、急変の予兆だったのかどうか、わたしには
よく分かりませんが意外と「なんだか分からないけれど、おかしいような気がする」
という"感"は大切なんじゃないかなぁと思いました。

知識で裏づけされていれば、もっといいのでしょうけれど...

署名

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