さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

先日の患者さん、ICUから帰還

2013年11月22日 09時19分09秒 | Web log
先日、MET call でICUに運ばれた患者さん。病棟に戻ってきました。

戻ってきたときに、MET call のときの話になって「ICUに運ばれてから、ずっと
あなたのこと、考えていたんですよ。戻ってこられてうれしいです。」といったら、

うれしそうに「 ほんとう? あのときは本当に不安だったわ 」と、色んなことを
話し出してくれました。ICUでは、6untis の輸血が行われたとのこと。

1unit =450ml なので、2.7Lの輸血が行われたことになります。
調べたところ、成人の平均の血量は5Lで、2Lの出血が起こった場合、死に至る可能性が
あるらしいですので、かなり危険な状態だったんだろうと思います。

非常に興味深いケースだったので、後で、看護師さんに経緯を説明してもらいました。

原因は、術後の腹部の大量内出血(血腫)による血圧低下。
急性腎不全が起こっていたようです。

尿が出ていない→急性腎不全
血圧低下

或る程度の知識があったら、この3つで手術部位の内部大量出血を疑うことができたのかも
しれません。

現場で実習をして思うのは、シンプルに言って、急性期は Input と Outputを監視すると
いうのが、大事なんだなぁと思うんですね。もちろん、薬を上げたり、シャワーを介助したり、
お話を聞いてあげたり、少しでも快適さを確保してあげるとか、まぁ、大切ですが。

何か異常が隠れている場合は、Inputが困難になったり(水が飲めない、食欲がない)、
Output(おしっこやうんちがでない。膿、血が排出される)に異常がでてきたりする
わけです。そして結果、バイタルにも現れてくる。

Input と Output のバランスと、スムーズさは、非常に大切だなぁと思った次第でした。

署名

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