今日はまず母の通院付き添いでかかりつけ医へ。
久々に会った仲良し看護師さんに体調の心配をして貰い
「前もって電話さえして貰ったらフサン入れておくから、いつでも来てね。」
とありがたいお言葉を頂戴いたしました。
その後、殿病院へ点滴に行ってきました。
気温が下がってきたので、ルートを入れる前にホットタオルは必須です。
昨日、左手に入れたので、今日は右手を差し出したのはいいけど、
果てさて、どこに入れる?
「いつもはどこに入れてます?」
この台詞、よーく聞かれます。
見えてる血管もあるんだけど、既にたこになっていたり
すぐに漏れてしまう血管だったりしてセレクトが難しい。
結局、一番入れやすそうだということで肘関節の内側に入れました。
ただ、この場所だと点滴の間中身動きが出来ません。
まあ、寝てりゃいいっか。
。。。と思った私を思わぬハプニングが襲いました。
点滴が始まって数分経ったころ、処置室に不似合いな匂いが漂ってきたのです。
匂いなんてものじゃありません。
正しく、悪臭です。
たとえて言うなら、浮浪者の匂いです。
え・・・?
状況と匂ってくる場所から答えが判明。
出所はその少し前に私の隣のベッドに寝た患者さん。
ベッドに寝るときに自力で動けないからと
看護師さんと家族が介助していました。。。
カーテンで仕切られただけなので、強烈に漂ってきます。
到底、眠れるわけもありません。
漏れ聞こえてきたところによると、抗生剤の点滴のようなので
30分ぐらいで終わるはず。
それまで我慢だ我慢。
点滴終了ーーー。
患者さんが離れたら、匂いがなくなりました。
ヤレヤレ。
その後、隣でなにやらごそごそと音がしたと思ったら
看護師さんがゲホゲホと咳き込んでいる。
どうやら、布団に相当強烈な匂いが染みついていたらしい。
その後、シーツ全交換、消臭スプレー、ベッドの柵の拭き掃除と
しばらくガタガタやってました。
隣とはカーテンで仕切られているので全貌はわからないけど
全部取っ替えるとは相当だったのかなあ。。。
今まで3桁の数字の点滴を処置室で受けていますが
患者さんが離れたあとでシーツの全交換してるのを見たのは初めて。
抜針の担当が一番仲の良い看護師さんだったので、こっそりと
あ「今日は大変でしたね。」
と言ったら
看「匂い大丈夫でしたか?」
と聞かれましたわ。
大丈夫じゃなかったけど、
といって匂いは本人の責任ではないしね。
多分、自宅では入浴出来ていないのでしょう。
看「ああいう方もお気の毒なんですけどね。」
そうですよね。。。
その後、全とっかえしたベッドに
何事もなかったかのように一人の患者さんが入りました。
入院中のベッドも同じことなんですよね。
前のベッドが何だったかなんて、わからない。
病院とはそういうところです。
そのベッドは今日は訳あり患者さん担当(?)だったみたい。
耳鼻科で入院が決定していたようなのだけど
荷物を取りに帰りたいと仰ってます。
看「ご家族の方は?」
患「身よりがないんです。いや、ないわけじゃないけど、頼りたくないんで。」
看「。。。」
声から察すると、せいぜい30代?という感じでした。
これから、身よりのない一人暮らしパターンは増えてくるでしょうね。
一人暮らしといえば。
先日、80代ぐらいの患者さんが点滴を受けてました。
何時に終わるのかをしきりに気にしています。
ヘルパーさんが昼から来るのでそれまでに帰りたいと。
お子さんはいるけど、離れて住んでいて一人暮らしらしい。
ヘルパーさんに連絡が取れないから帰るしかないと。
痛みで緊急受診していて、入院の話まで出てるから
早く帰るという状況でもなさそうなのですが。
外科でガンの手術をしたあとのようでしたし、
もう一人暮らしは無理じゃないかなあ。
結局、ヘルパーさんの連絡は病院のスタッフがしたようでした。
一人暮らしでなくても、こういうパターンも。
これまた80代ぐらいのお母さんに付き添ってきた息子さん。
母一人子一人。
お母さんはガンで声帯を摘出してしまい筆談状態。
頻繁に痰の吸引が必要で、自宅では息子さんがやっているらしい。
その日は状態が悪かったようで、主治医から即入院を告げられていました。
息子さんがお母さんに言います。
「何日も夜眠れてないから、寝ずに仕事行ってて体がもたへんのや。入院って言われたから、入院してな。」
昼間は仕事、夜は介護。
本当に大変です。
しかし、息子さんが去ったあと、
入院の説明に来た看護師さんにお母さんは筆談で訴えました。
「入院は嫌。」
気持ちはわかるけど、息子さんのつらさもわかってあげようよ。
とまあ。
処置室には色んなドラマがあります。
今日の処置室は耳鼻科と血液内科のオンパレードでした。
季節の変わり目で喉を腫らす方が多いようです。
病棟も完全満床で、緊急入院でもベッド待ちになるらしい。
そろそろ風邪予防を心がけたほうが良さそうですね。
病院から戻ってきて、本を読んでいたら。
母がしみじみと
「点滴して貰ったら元気になるんやねえ。。。」
自分で思う以上に、使用前使用後で変化しているようです。
フサンさまさま。
効く薬があって良かったです。
(長文失礼
)