夜中に何度も目が覚めた。どんどん衰えていく自分の肉体への悔しさで眠れない。今シーズンの敗北の連続でもう受け容れていたと思っていたがそうではなかったらしい。まだ執着している。
朝のニュースで這いながらゴールする駅伝女子のニュースを観た。純粋に感動して、そのタスキを受け取る為に引き継ぎ地点で待つ次の選手の涙に心が震え涙が出た。
だが、ニュース内容は賛否についてだった。
賛否? 否?純粋に感動しなかったのか? 足を骨折してもまだあきらめずにゴールを目指す姿に。
「これからの選手生命を考えると・・・」という止めるべきという人の理論はもちろん十分理解できる。しかしそれはおそらく、およそ「修行・修練」というものをやったことがない者の意見だろう。
将来の事など考えられない。「もうこれで終わってもいい」と思える時が間違いなくある。損得で考えると間違いなく駄目なこと。それは論理的とはほど遠い思考から生まれるものだから。
膝から血を流して這って進む彼女はずっと自分の下の白線だけを見つめ、決してペースを緩めることはない。這いながらでも間違いなくレースしていた。
俺には「これで終わってもいい」そんな風に心が熱くなるレースをする力はもうない。
今回の大会でもうやめようと思っていた。
それでも尚、実は楽しみにしていることもある。
これからも諦めずに泳ぎ続けてさえいれば、番長さんや王子、サンタさん・タカハシさん・イシヅカさんたちといつか心が震えるようなレースが出来るようになれるかもしれない。
50歳になったがもう少し頑張って続けてみよう。
コーヒー飲みながら昨日の仕事の残りをやってから、ゆっくり温泉・・・、と思ったがお風呂は9時まで。急いで入浴。お風呂のおじいさんとたわいも無い会話をして部屋に戻って休む。
いやぁ、格安で良い宿でした。
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