先週発売の『週刊スパ』に『図解 ネットデマに踊らされる人々』という記事が掲載されていた。
この記事でデマとして取り上げられた内容は、僕自身がネットで見て、今まで信じていた内容の記事もあった。この記事を読まなければずっと信じ続けていたかもしれなかったのだ。
ネットは誰でもコンテンツを配信できる。当然捏造も含まれる可能性は高くなる。
面白半分もあるかもしれないが、クリック数を増やし、金儲けのためにデマを流す、あるいはシェアするサイトもあると記事では警告している。
(以下記事から一部引用)
今やネットのあらゆるところにデマが蔓延している。身近なところではSNSでやたらと芸能人の美談を目にすることが増えた。例えば、『カンニング竹山が今だにコンビ名を名乗っているのは、亡くなった相方の家に給料の半分を送るため』だとか『ビートたけしがフライデー事件で干された際に、志村けんが金銭的援助をしていた』といった話だ。これらは現在、本人や関係者たちの証言によってデマであることがわかっている。しかし、それでも定期的にフェイスブックなどにこのニュースが上がり、「いいね!」を押してしまう人はあとを絶たない。
『北斗晶と川島なお美がガンになったのは福島を訪れたから』のような反原発の主張を含んだ科学的根拠に乏しい説も拡散している。
こうしたネットデマは、そもそもどこから発生するのか? ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、ネットに溢れるデマ情報を焚きつけることで、ページビュー数を稼ぐ『まとめサイト』の存在が背景にあると指摘する。
「わかりやすいのは、思想的に偏ったニュースをまとめて掲載するまとめサイトです。ネットでページビュー数が集まり、運営元は広告の掲載料などで金儲けができる。まとめサイトの目的は真実を報じることではなく、バカをクリックの奴隷にすることです。だからバカにウケそうなネタであれば、根拠が薄くても掲載します」
しかもここ最近、ネットには新しいデマ発生源まで台頭している。それはSNSでシェアしやすい口コミしたくなるコンテンツやニュースを提供する『パラレルメディア』だ。
パラレルメディアはまとめサイトと同じように、独自に取材しているわけではない。海外サイトの翻訳やSNSで話題になった画像や動画の二次利用がほとんど。目的はページビュー数を稼いでお金にすることである。そのため悪質なサイトだと、掲載許可をとらずに無断借用したコンテンツばかり掲載することもあるという。
『本当は髪を洗えば薄毛になり、肌水をつければどんどん肌が弱くなって、歯は磨けば磨くほど虫歯になる』などとショッキングなタイトルで人目を引く記事もデマの可能性がある。
では、どうすればデマの拡散を防ぐことができるのか?
結局のところ自分が気をつけるしかない。やたら不安を煽る見出しやテキストに加え、内容のイメージに合いすぎる画像がセットになっていたら、注意したほうがいい。
また、予期せぬきっかけで自分や家族がデマに巻き込まれるリスクも高まっている。今年7月に、ツイッターに1歳の女の子の写真と共に『安保反対国会前デモに連れていかれた、我が孫が熱中症で還らぬ人に』というつぶやきが投稿された。孫を失った祖父母が、国会前デモに参加した息子夫婦に怒りをぶつけたものだが、これも捏造と発覚する。夫婦が参加したのは渋谷のデモであり、そのとき撮影した娘の画像が悪用されたのだ。夫婦は弁護士を通じて肖像権の侵害を申し立て、裁判所はツイッター社にデマを投稿したアカウントの発信者情報の開示を命じた。
最近はネットデマを訴えることのハードルは下がっており、早く弁護士に相談した方がいい。デマを流す方は信念があるわけじゃないから、めんどうくさいと思ったらすぐに記事を取り下げる。『デマを拡散したら訴えられるかも』という印象をつくっていくことが抑止力になるのだ。
『週刊スパ』ではデマになりやすいテーマをいくつか挙げているので紹介する。
● 親中、親韓のレッテル
● 原発不安を煽る
● 勝手に義憤型
● 陰謀論
● ちょっといい話
● 芸能人
ネットの記事は、出所が新聞などの素性がしっかりしている情報は比較的信用性は高いと思う。
ネットは気軽に情報をとれるがデマも多い。
そのことは憶えておいた方がよさそうである。
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