マサチューセッツ工科大学に利根川ラボという研究機関がある。ノーベル賞を受賞した利根川進が所長を務めている。そのラボの研究者の一人、奥山輝大は恋愛のメカニズムを解明する研究をしている。
男と女が互いに惹かれあう時、匂いというファクターが重要であることがわかっている。
免疫分子の一つである『MHC』のタイプが違う相手を人間は好きになる。すなわち遺伝的に遠い人を結婚相手としてふさわしいと判断する。その方が自分の免疫学的な欠点を補いあい丈夫な子孫を残すことが出来るためである。
異性と付き合う時、相手の匂いをかいで好きになるわけではない。当人同士は気が付いていないが実は人間はそれを感じることが出来るのではないかと言われている。恐らくその感覚は鼻で感じているのだろうけど、それを意識することはなく、それは我々がまだ解っていない感覚なのかもしれない。
恋愛のメカニズム研究が進むと究極の媚薬を作ることが可能になるかもいれない。その媚薬を使うと特定の相手に自分を好きにさせたり嫌いにさせたりすることも可能である。利根川ラボではすでにマウスを使った実験を成功させており論文も発表されている。
さらにラボでは記憶をコントロールする技術が使われており、人工的に記憶を書き変えたり思い出させたりするということが可能になっている。ある特定の人の記憶を刺激と共に思い出させ快楽や恐怖などと関連させることにより、特定の人を好きにさせたり嫌いにさせたりすることもできるという。倫理的な問題はあるが、人間の感情をコントロールすることが可能なのだ。
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