まあどうにかなるさ

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銭湯ペンキ絵師

2016-09-10 19:04:30 | 雑学

スーパー銭湯は多いが、昔ながらの銭湯はほんとうに少なくなってしまった。
銭湯で湯船につかると壁面いっぱいに巨大な風景画が描かれてある。特に富士山の絵は多い。銭湯の絵に富士山が多いのは最初の銭湯の絵師が静岡出身だったからだと言われている。
銭湯のペンキ絵師は今では日本に3人しかいないそうである。
銭湯の絵は湯気などで傷みやすく、2~3年で描き替える。
絵師が描き替えのために許される時間は大概一日のみ。一日で男湯と女湯の両方を全て描く。古い絵の上に白のペンキを塗ってから描いた方が描きやすいが、それでは時間がないので、古い絵の上から直接違う絵を描いていくそうである。
ペンキの色は4色(赤、黄、紺、白)のみ、もっと多い色を揃えた方が絵は描きやすいが、ペンキの色が増えると作業が増えて時間がかかるため、4色のペンキを現場で混ぜ合わせて使用する。
絵は必ず上の方から描いていく。それはペンキが垂れることがあり、すでに描いてしまった絵の上に垂れるのを防ぐためである。
銭湯ペンキ絵師の3人のうち二人は70歳以上の高齢者であるが、一人若い女性の絵師がいる。田中みずきさん32歳。大学で近代美術史を学んでいた時に銭湯のペンキ絵に魅せられ、21歳の時に銭湯絵師・中島盛夫さんに弟子入り。8年の修業を経て、2013年に独立を果たした。

田中みずきさんのブログ
http://mizu111.blog40.fc2.com/

※写真の絵の作者は不明です。



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