おっとー!夜、取引先との会食中にふさおまき(めす)から携帯メール。
いかとどく。
イカ届く。
我が家の初夏は鰹ではなくアカイカだ。
いつも丁寧におつきあいをくださる先輩から、突然のように送られてくる。
神津島からの冷蔵便には、トロ箱いっぱいにワインレッドの薄衣をまとった
アカイカ6杯が詰まっている。
帰宅早々、「さあ、さばくぞ!」と雌のかけ声だ。
ちょっと酔っぱらっている私は手元不如意なまま、イカさんの胴と腕を引き離す作業に
とりかかる。
感触、というのだろう。
どこにはがれやすいと
ころがあるかを指で探ると、なんとなくわかるものだ。
一年に一回のイカさばきだから、ケンミンショーで沖縄人ならだれでもできるという
カワハギ技にはもちろん及ばないが、何となく思い出しつつ、
軸を抜き、耳を開いて皮をびりっと破くようにしていく。
なかなかに心地いい。
皮をはがれたイカは、何枚かにおろし、今日食べられない分はラップに包んで冷凍庫に
入れていく。
小一時間格闘し、途中でラップが芯を見せるという予期せぬことに、(めす)はすぐ新品を
ブンブンへ買いに走ったりして、夜はいつの間にか23時30分を過ぎ、
潮の香りのするトロ箱を明日のゴミに出すためにばりっと割ったりしながら、
ようやく一仕事を終えたのでした。
切り分けた新鮮、ピチプリンのアカイカは、口に含めばとろりと甘く、
醤油のうまみとともに、のどの奥までまろみが広がっていくのでした。
送ってくださった先輩夫妻に感謝!!!