思い立ったのは2日前。
天気の良さそうな初夏の日曜日、山を歩きましょうと、ふさおまき夫婦の意見は一致しました。
ただ、ねらいは双方違っていたようです。
彼女が真っ先に行きたかったのは、こちら。
御嶽山ビジターセンター。
実は現在、全国各地の国立公園・ビジターセンターでスタンプラリーをやっていて、
集印帳のようなものに3つハンを押すと銅賞としてペンとシールをもらえます。
これまで磐梯朝日国立公園で一つめ、新宿御苑で二つめをもらっているので、
今日ここでハンをもらえれば、銅賞に届くのです。
一方の私は、リハビリの一環。3日続けてトラックで走ると足が持ちそうにありません。
山登りで筋力とバランス感覚を磨きたいと考えました。
それぞれの思惑はありましたが、いざ歩き始めれば、
5月の山は、若葉が少し厚くなった、りりしい山の勢いがあります。
そのうえ今日は夏の日差しで、森の日陰は何とも心地よく風が吹き渡ります。
林床にはシャクナゲを始め、ツツジやなにやら花も美しく目が離せません。
それに、奥多摩の歩道は良く整備されて、大半が凹凸や石の出っ張りがない土道なので、
700m標高差のある下り道でも足には優しい行程でした。
高尾山のような有名どころではないので、登山客のにぎわいもそこそこというのも、
心落ち着きたいサラリーマンの休日としては最高のシチュエーション。
そんなわけで、たっぷりとフィトンチッドを胸に吸い込み、
緑の記憶を脳裏に焼き付け、
半日心地よく過ごすことができました。