蝦夷富士と呼ばれる、すそを広げる山姿が美しい羊蹄山。
その麓は砂礫地でアスパラ作りに向いていると聞きました。
北海道の心優しい友人から、羊蹄山麓・喜茂別町産のアスパラをいただきました。
りりしく立ち上がった緑の野菜は、口に入れるとパワー全開。
濃い味のエキスがみずみずしくほとばしり、少し時間差をつけて香りが膨らみます。
春爛漫、大地の力が詰まったお野菜は、北海道の激変する季節の象徴です。
続いてホワイトアスパラもいただきます。
出自はまったく同じでも、育て方だけでこれほど味が違うのか・・
白面美人の内側から静かに広がるのは、グリーンとは違った
少し粘度を強くして、ゆっくりと染みとおる様な深い味です。
裏にわずかな苦味に続く味覚の尾を感じさせるのが、ホワイトアスパラの
離れがたい魅力だと思われます。
伸びる茎に土をかけ、ずっと日に当たらせることなく収穫される
白い女王。北の地の美しき女性たちが内に秘める、
強い意志とあでやかな微笑みになぞらえてみたくなるのでした。
朝から楽しい味が誘ってくれた想像の旅。
グッドモーニングをいただきました。