犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

幻の酒

2015-04-12 23:12:46 | 大阪暮らし

 私の部署に、めずらしく新入社員が4人も入りました。とはいっても、新卒ではなくキャリア入社。全員女性です。まだ研修中ですが、酒好きの先輩が新入社員と飲む場を設定し、私も誘われました。用意周到なことに、この3月末で退任した元重役も呼んだとのこと。これで支払いの心配はなくなりました。

 店は元役員の行きつけの店。入るなり、店員が声をかけます。

「あら、○○さん。今日来るのを待ってたかのように例のお酒が入荷しましたよ」

 そのお酒とは…

獺祭大吟醸二割三分

 獺祭というお酒、以前はそんな特別な酒じゃなかったと思いますが、マスコミに取り上げられてから、「幻の酒」になっちゃった。

 なかでも二割三分(磨き率)は特に手に入りにくいんだそうです。

「いくらだっけ」

四万円です」


(!!!)

 かつて、ソウルにいたとき、ある日本料理屋で久保田万寿を100万ウォン(10万円ぐらい)で売っているのを見たことがありますが、それに次ぐ高さです。

「おい、これ、もう開いてるじゃないか」

「あ、そうでした、きのう一杯だけグラスで出しました」


「じゃ4万円は払えないよ。3万円にしなさい」


「それは勘弁してくださいよ」


「いいよ。あとで社長と交渉するから」


 刺身、天ぷら、串カツ、焼き鳥とどんどん頼んで、酒の方も進みました。

 これまでも、越乃寒梅とか、百年の孤独とか、森伊蔵とか、いわゆの「幻の酒」というものを、(たいていは人からもらって)飲んだことがありました。

 越乃寒梅はまったく普通の酒で、ちっともおいしいとは思わなかったし、百年の孤独と森伊蔵は、そもそも焼酎があまり好きじゃないので、味がよくわからなかった。

 で、獺祭ですが、大吟醸だから独特のフルーティーな香りがあり、それなりにおいしいけれども、4万円の価値があるのかどうか、疑問。

 この一つ下に三割九分というのがあるそうですが、それでも十分じゃないかと…。

 もちろん、奢ってもらう手前、とってもおいしいふりをしながら飲みましたが。

 総額いくらになったのかよくわかりません。ワインなんかもいっぱい頼んだし、もしかしたら十万円近くいったかもしれませんが、私は(新入社員も)一銭も払いませんでした。ラッキーなことです。


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