とある土曜日の朝。
時計を見ると7時。頭がずきずきする。前夜,飲みすぎたようです。
はて,どこで飲んだっけ。
またやってしまった。前日の記憶がまったくない。
あらためて我が身を振り返ると,ちゃんと自宅のベッドの上に寝ている。寝間着がわりのTシャツにジャージ。しっかり着替えているし,ズボン,スーツ,オーバーは所定の位置にかかっている(靴下はベッドのわきに脱ぎ捨てられていますが)。
起き出して見てみると,ワイシャツ,下着,ハンカチは洗濯機の中に入っている(洗濯はされていない)。
テーブルに目をやる。そこにはグラスに3分の1ほど,薄茶色の液体が入っている。これがウーロン茶でなく,酒であることは,そのそばにレミーマルタンVSOPの壜が置かれていることからわかる。
問題は!
テーブルの横のソファーの上に,
人が寝ていたことです!!
これが見ず知らずの人だったりすると大事件なのですが,さいわいチング(親旧=友だち)でした。
そーかー,こいつと飲んだんだった。
「おいおい,なんでここにいるわけ?」
その人物を揺り起こしてみると,やはりここはどこ?私は誰?状態。
二人で昨日の行動を振り返ってみました。
まず,食事。最近発掘したおしゃれな焼肉屋,辛氏火炉(シンシファロ)に行ったところ,忘年会シーズンだからか予約なしでは入れない。
しかたなく近くの行きつけの焼肉屋(名前は不明)でカルビサルを食った。酒は…。そうだ,五十歳酒だ。二人で空けたあと,ちょっと飲み足りない気がして,チョウムチョロムを追加したっけ。
そしてすぐ隣の,昔,国税庁が入っていたビル(チョンノタワー?)の最上階のバーで,夜景を見ながら日本のビール(500cc)を飲んだところまでは覚えている。私はサッポロ,チングはアサヒ。
「あれからどうしたっけ?」
「ムギョドン(武橋洞)で飲んだような」
言われてみると,ムギョドンのバーのママの顔が切れ切れに思い浮かびます。そうだ,ベニ(バニーの韓国式発音)だ。
「ウイスキー?」
「たぶん」
ここで財布を点検してみます。昨日の日付で10万ウォン払ったカード明細書が出てきた。この金額からすると,外国の酒ではなく韓国の酒,たぶん「スコッチブルー」だ。
そこからの足どりは,二人でいくら考えてもわからない。改めてカード明細書を見ると,支払いの時刻は10時22分。
えっ,たいして遅くないじゃない?
清渓川沿いを歩いて帰った?
まさか,この寒空を。たぶんタクシーに乗ったんでしょう。
家に着いてから着替えたりしているだけでなく,酒を飲み直している。しかしグラスは一つだけ。
「これ,だれが飲んだの?」
「知らない」
まさか他人の家で勝手にグラスを出して,酒を飲むわけないだろうから,飲んだ犯人はたぶん私でしょう。
「とにかくもうちょっと寝るから」
チングはソファーの上でコートをひっかぶる。
うーむ。
いままで経験したなかでもっとも大規模な記憶喪失だ。
冷静に考えると,どうも「五十歳酒」が元凶だった気がします。いままでこんなふうに悪酔いしたことないのに…。
五十歳酒(百歳酒+チャミスル)に始まって,チョウムチョロム,サッポロビール。ここで質の悪いの韓国の洋酒が最後の一撃になったようです。
とにかく無事に帰ったことを神様に感謝しなくてはなりません。
〈関連記事〉
混ぜる酒文化~五十歳酒
時計を見ると7時。頭がずきずきする。前夜,飲みすぎたようです。
はて,どこで飲んだっけ。
またやってしまった。前日の記憶がまったくない。
あらためて我が身を振り返ると,ちゃんと自宅のベッドの上に寝ている。寝間着がわりのTシャツにジャージ。しっかり着替えているし,ズボン,スーツ,オーバーは所定の位置にかかっている(靴下はベッドのわきに脱ぎ捨てられていますが)。
起き出して見てみると,ワイシャツ,下着,ハンカチは洗濯機の中に入っている(洗濯はされていない)。
テーブルに目をやる。そこにはグラスに3分の1ほど,薄茶色の液体が入っている。これがウーロン茶でなく,酒であることは,そのそばにレミーマルタンVSOPの壜が置かれていることからわかる。
問題は!
テーブルの横のソファーの上に,
人が寝ていたことです!!
これが見ず知らずの人だったりすると大事件なのですが,さいわいチング(親旧=友だち)でした。
そーかー,こいつと飲んだんだった。
「おいおい,なんでここにいるわけ?」
その人物を揺り起こしてみると,やはりここはどこ?私は誰?状態。
二人で昨日の行動を振り返ってみました。
まず,食事。最近発掘したおしゃれな焼肉屋,辛氏火炉(シンシファロ)に行ったところ,忘年会シーズンだからか予約なしでは入れない。
しかたなく近くの行きつけの焼肉屋(名前は不明)でカルビサルを食った。酒は…。そうだ,五十歳酒だ。二人で空けたあと,ちょっと飲み足りない気がして,チョウムチョロムを追加したっけ。
そしてすぐ隣の,昔,国税庁が入っていたビル(チョンノタワー?)の最上階のバーで,夜景を見ながら日本のビール(500cc)を飲んだところまでは覚えている。私はサッポロ,チングはアサヒ。
「あれからどうしたっけ?」
「ムギョドン(武橋洞)で飲んだような」
言われてみると,ムギョドンのバーのママの顔が切れ切れに思い浮かびます。そうだ,ベニ(バニーの韓国式発音)だ。
「ウイスキー?」
「たぶん」
ここで財布を点検してみます。昨日の日付で10万ウォン払ったカード明細書が出てきた。この金額からすると,外国の酒ではなく韓国の酒,たぶん「スコッチブルー」だ。
そこからの足どりは,二人でいくら考えてもわからない。改めてカード明細書を見ると,支払いの時刻は10時22分。
えっ,たいして遅くないじゃない?
清渓川沿いを歩いて帰った?
まさか,この寒空を。たぶんタクシーに乗ったんでしょう。
家に着いてから着替えたりしているだけでなく,酒を飲み直している。しかしグラスは一つだけ。
「これ,だれが飲んだの?」
「知らない」
まさか他人の家で勝手にグラスを出して,酒を飲むわけないだろうから,飲んだ犯人はたぶん私でしょう。
「とにかくもうちょっと寝るから」
チングはソファーの上でコートをひっかぶる。
うーむ。
いままで経験したなかでもっとも大規模な記憶喪失だ。
冷静に考えると,どうも「五十歳酒」が元凶だった気がします。いままでこんなふうに悪酔いしたことないのに…。
五十歳酒(百歳酒+チャミスル)に始まって,チョウムチョロム,サッポロビール。ここで質の悪いの韓国の洋酒が最後の一撃になったようです。
とにかく無事に帰ったことを神様に感謝しなくてはなりません。
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混ぜる酒文化~五十歳酒
よろしくお願い致します。
一段落ついて、久々にゆっくりおいしいお酒が飲めると思うと胸が躍ります。
久しぶりなので、私も大規模な記憶喪失をしたいと思っています^^
飲み会は、42㌔のマラソンをするようなものだとよく例えられますが、最初から100㍍ダッシュで行こうかなと考えています
のS氏ですね。
>飲み会は、42㌔のマラソンをするようなものだとよく例えられますが、
えっ、そんなの聞いたことありませんけど。
私は今日は競歩で行きます。
今日はすっかりご馳走になりました。
新年会は鷺梁津で海産鍋ですね。
ぜひ日本でよいお年を。
カリボンの一夜,いずれアップします。
>新年会は鷺梁津で海産鍋
あれっ? カニじゃなかったっけ。
(海産鍋も注文しましょう)