犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ウイスキー vs. ウォッカ

2024-11-14 22:47:08 | 飲む


 韓国出張時、おみやげに韓国のお酒を買ってきました。

 金浦空港に隣接しているロッテマート。

 韓国で最近出た、ファヨという焼酎を買おうと思ったのです。ところがファヨの45度はなく、そのかわりに「イルプムジッロ」(一品眞露)という見慣れないお酒がありました。

「これ、最近出たんですか」

「はい、韓国初のウイスキーです」


 マートのアジュンマが説明してくれます。

「ウイスキー? でも、眞露でしょう?」

「眞露から出たんですけど、オーク樽で熟成させたウイスキーです」


 半信半疑ながら、購入しました。

 帰国後、あらためてラベルを見ると…

一品眞露OAK43
製造元:ハイト眞露
食品類型:焼酎
アルコール度数:43度
原材料名:米蒸留式焼酎原液(国産米100%)、米蒸留式焼酎木樽原液(米国産米)


とありました。

 どこにも「ウイスキー」とは書いてない。度数はウイスキーに近いけど。

 ネットで調べてみると、眞露は1996年頃にオーク樽で熟成させた焼酎を売り出したことがあるそうです。

チャムナムトンマルグンソジュ(真の木樽の澄んだ焼酎)

 これは私も記憶があります。ベストセラー焼酎、チャミスルの前身です。

 当時聞いた噂では、ウイスキーの輸入販売を始めた眞露が、その廃樽を利用して焼酎を熟成させたということでした。

飲みも飲んだり、チャミスル100億本

 そして今回の一品眞露はそのリバイバルで、度数も40度越え。

 でも、ウイスキーの廃樽を使ったからといって、ウイスキーを名乗るのは無理がある。

 チャミスルは原材料名が書いてない(たぶん雑穀)のに、こちらは「米」となっているので、品質は高いかも。

 値段は375㎖で2000円ほど。チャミスルの10倍近い。

 ところで、先日ベトナム食材店で買ってきたお酒は、「ネプモイ」。お店の人は「米焼酎」と言っていました。

「もうすぐ新しいのが出るので、少し値下げしました」

(???)


 新米で作ったネプモイが12月に出荷されるのだそうです。

(蒸留酒は劣化しないはずだけど…)

 裏に日本語のラベルが貼ってあって、そこにはウォッカ ネプモイ」とありました。

(こっちはウォッカか!)

 フィリピンでは、サトウキビから作ったラム酒を「ブランデー」と呼んでいたっけ。

フィリピンの酒

 ベトナム食材店で買ってきたフォーを作ったとき、「韓国産ウイスキー」と「ベトナム産ウォッカ」を飲み比べてみました。

 どちらも普通の「米焼酎」でした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベトナム食材店 | トップ | 告白の使い方 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

飲む」カテゴリの最新記事