犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

故裵春姫さんの肉声公開

2020-06-14 00:02:36 | 慰安婦問題
 韓国日報の2020年6月12日の記事を翻訳紹介します(リンク、原文韓国語)。

故裵春姫ハルモニ、「僧伽大に寄付したい」という肉声録音公開

ナヌムの家寄付約定書偽造による財産相続の情況が明らかに

 ナヌムの家で2014年6月に亡くなった日本軍慰安婦被害者裵春姫(ペ・チュンヒ)ハルモニの「寄付約定書」が偽造されたという疑惑(韓国日報5月23日報道)が提起されているなか、生前、ハルモニがナヌムの家ではなく、他の施設に遺産を寄付する意思を複数回表明していた肉声の録音が初めて公開された。訴訟を通じてハルモニの財産を相続したナヌムの家にとって、不利な状況が明らかになり、再審請求の可能性も高まっている。

 11日、朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授が韓国日報に提供したハルモニの肉声録音資料によれば、2014年の3月と5月の二回、ハルモニは、遺産を中央僧伽(スンガ)大学に寄付するつもりだという意思を明らかにしていた。長く日本軍慰安婦被害者問題を研究してきた朴教授は、被害者ハルモニたちの声を残すために、ハルモニたちの同意を得たうえで、会話を録音した。

 2014年3月11日、朴教授との会話でハルモニは「光州(銀行)には1億500(万ウォン)入っているので、私がそれをおろして僧伽(大学)に寄付したい」、「僧伽も、私が電話したのですでに知っている」と語った。同年5月7日にも、「僧伽大のいちばん高い地位の人を呼んで、3000万ウォンを寄付した人を知っているかと聞いてみなさい」、「で、知っていると言ったなら、その人の電話番号を調べてほしい」と語った。そして朴教授が「ハルモニはまた寄付するとおっしゃるのですね」と聞くと、ハルモニは「また寄付すると私は約束したんですよ」と答えた。

 しかし、ハルモニの意思に反し、財産はナヌムの家に帰属することになった。ナヌムの家は、2014年4月10日に作成されたというハルモニの寄付約定書を根拠として、相続人と訴訟の末、昨年1月、1億5800万ウォンの財産を受け取った。A4用紙一枚の約定書には、「本人の全財産をナヌムの家に全額寄付します」という文言の下にハルモニの名前の漢字表記の印鑑とナヌムの家の代表職印が押印されている。

 先日、ナヌムの家の職員は、ハルモニが寄付約定書を作成した当日、病院に入院したという看護日誌を遅ればせながら発見し、寄付約定書の偽造疑惑を提起している。寄付約定書が作成された6日後にハルモニと朴教授が交わした対話録によれば、ハルモニは朴教授に、ナヌムの家に対する不満をあらわにしつつ、保護者になってほしいとお願いした。これに対して朴教授は、ハルモニとナヌムの家の関係を確認するため、「(ナヌムの家と)何かサインのようなものをしたことがあるか」と尋ねたが、ハルモニは「えっ、何のサイン?」と聞き返した。

 ナヌムの家の横領疑惑を提起した内部告発職員の代理人であるリュ・クァンオク弁護士は、「ハルモニが承知していない状況下で寄付約定書を偽造したとすれば、これは違法行為に該当するものなので、損害賠償訴訟や再審請求が可能だ」と述べた。朴教授も「ハルモニは生前、何度もナヌムの家に対する不満をあらわにしていたことをはっきり覚えている」と述べ、寄付約定書の偽造を疑っている。

〈参考〉
ナヌムの家への疑惑
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