犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

清涼里再訪

2007-06-24 19:43:16 | 飲む
 年末に連れていってもらった清涼里のポジャンマチャのディープさが忘れられず,送別会の二次会は,そこに行きました。

 ご主人,赤塚不二夫似の相好をくずして迎えてくれました。

 今回は夏なので,暖炉(ナルロ=ストーブ)と換気筒にぶらさげられたペットボトルが片付けられていたのが残念ですが,あいかわらず終戦直後を彷彿させるディープな味を出している。

 小汚かったイェップニ(とその娘)は,長かった毛を丸刈りにされ,涼しげです。

「一匹2万五千ウォン,両方で5万ウォンもかかっちゃったよ」

とご主人。両方とも妊娠中とのことですが,お父さんは別なんでしょうか?

 今回は犬に加えて,猫も一匹いた。まだ生まれて1カ月ぐらいじゃいなかと思える子猫です。
 犬のほうは放し飼いで子猫のほうは綱につながれているというのが,日本の感覚では不思議。名前を聞くと

「オプソヨ(ないよ)」

 なんと,名前さえ与えられていないほどに,ここ韓国では猫の人権(?)が侵害されているのでした。

 ここで,話は猫の名前について。

「猫のいちばんありふれた名前はナビですね」と,韓国語専門家のK氏。

 ナビは韓国語で蝶。
 おやっ,どっかで聞いたことがあるぞ。
 そうそう,西江雅之先生のエッセイに出てきた。でもあそこでは犬の名前だったなあ。

「犬にナビなんてつける人いないわよ」

 そうか,あの話に出てきた韓国出身女性は,そこまで韓国語を忘れていたのか。

「犬ならパドゥギですね」

「囲碁のパドゥクと関係があるの?」

「ええ,もともとはブチ犬につけた名前らしいけれど,今はどんな犬にもつけるみたいです」

「日本のポチも,もともと「ぶち」から来たんじゃなかったっけ」

「前に韓国人とこういう話題になったとき,ポ‘チ’と思い切り激音で発音しました」

「ポジなんて発音したらえらいことだね」(笑)

 ポジとは,女性器を表す俗語です。

 そのとき,赤塚不二夫氏が猫に向かって「ナビ,ナビ」と呼んだ。今,この瞬間にこの猫の名前は「ナビ」になったようです。

 われわれのリクエストに応えて,「ナカムラ」の演歌が流れる中,焼酎を何本空けたか覚えていません。その後,ダーツをしたような気がするのですが,それもよく覚えていない。

 
そうそう,送別会ということで二次会をおごってくださったSさん,どうもありがとうございました。

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