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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

京都のインド人

2016-06-25 23:31:47 | 大阪暮らし

 毎週末のミャンマー語レッスンの帰り、京都の出町柳駅周辺で昼食をとります。

 この日に入ったのは、あるインド料理屋さん。

 2時過ぎに入ったので、客は私一人。店のご主人が暇そうにテレビを見ていました。ちょうど舛添の辞任のニュースが流れていました。それを見て、ご主人はたいそう憤っており、

「こんな奴、死刑にすべきだ」

などという過激な発言も。とても流暢な日本語なので、ちょっと話しかけてみました。

「日本は長いんですか」

「45年。子どものころに、沖縄に流れ着いて、そのまま日本にいるよ」


45年! じゃ、もう日本人ですね。何歳のときですか」


「13歳。難民だよ」


 昭和32年生まれというから、私よりも少し上。

「あのときは、五木ひろしが流行っていたね。そのあと、キャンディーズとかピンクレディーとか。今でも歌えるよ」

 突然、懐かしい名前が出ました。私が中学生のとき、同級生にピンクレディーの親衛隊の隊長がいて、合唱祭で「カルメン’77」を歌いました。

「インドは行ったことあるの?」

「ないです。タイやミャンマーはときどき行きますが」


「ミャンマーのお寺もいいけど、仏教の発祥はインドだからね。インドに行かなくちゃ」


 話は歴史におよび、第二次大戦のときのインパール作戦などの話も出ました。

「あんたもけっこう詳しいね。京都にはよく来るの?」

「だいたい毎週来ます。京都大学の留学生にミャンマー語を習っているんで」


「じゃ、こんど来たとき、連絡して」


 携帯の番号を渡されました。しばらく、インド料理店に通うことになりそうです。


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