少し前にこんなニュースがありました(リンク)。
2017年5月2日MBCニュース
公衆トイレを汚なくしている「ゴミ箱」、来年から消える
▶ アンカー
他の国ではめったに見られない、便器の横にゴミ箱を置くトイレ文化。
衛生的でないという指摘が、しばしば行われてきました。
来年から、公衆トイレに置かれているゴミ箱が撤去されます。
ソン・ヤンファン記者が伝えます。
▶ レポート
ある公園の公衆トイレです。
使って捨てられたティッシュがゴミ箱にあふれ、トイレの床に散らかっています。
見た目がよくないだけでなく、暑い季節には悪臭も漂います。
[ユン・ジウォン]
「衛生的に汚いので、あまり入りたくないわ」
[イ・ビョンジュ]
「掃除がちゃんとされていないから、それであまり使いません…」
公衆トイレを汚くしているこのごみ箱が、来年1月1日から完全になくなります。
質の低いトイレットペーパーを使っていた昔は、便器がつまるのを防ぐため、ごみ箱を置いていましたが、最近のトイレットペーパーは水によく溶け、ごみ箱は必要ないというのが政府の判断です。
使用済みのトイレットペーパーを便器に流さずゴミ箱に入れる国は珍しいと指摘されてきました。
[キム・サンジン行政自治部生活空間政策課長]
「美観面や、悪臭、害虫などの発生のおそれがあり、もはやゴミ箱を置くのは無意味だと判断しました」
ごみ箱をなくす代わりに、女性用トイレには衛生用品回収箱を置くことにしました。
また、掃除や修理のために女性作業員が男性トイレに出入りしたり、逆に男性作業員が女性トイレに出入りしたりするときは、入口に必ず案内表示板を置くことにしました。
[トイレ作業員]
「掃除をしているのに、目の前にファスナーを開けながら入ってくる人がいるんです。急いでいるんでしょうけど、きまりが悪くてすぐ出て行きます」
同時に、今後設置される公衆トイレでは、男性用の小便器の間にも、ついたてを必ずつけなければなりません。
MBCニュース、ソン・ヤンファンがお伝えしました。
韓国のトイレについて、私が駐在していた10年前にも書いたことがあります。(リンク)
ゴミ箱だけじゃなく、鍵がこわれていたり、構造的に問題があったりするユニークなトイレが多くて、外国人の目を楽しませて(顰めさせて)くれていました。
別の報道によれば、トイレにごみ箱が置かれたのは、1988年のソウルオリンピックを契機に、トイレが次々に水洗化されたときに義務づけられたから、ということです。
80年代の韓国のトイレットペーパーの紙質はよく知りませんが、90年代後半に売られていたトイレットペーパーは、流してもまったく問題ありませんでした。これだけが理由だとすれば、なぜ今までそのままにされていたのか、不思議です。
衛生上の問題だけでなく、防災上の問題もあります。韓国人は、トイレの中でたばこを吸って、吸殻をごみ箱に捨てる人がいるのですが、私が勤務していた事務所のトイレでボヤ騒ぎがありました。原因は、ごみ箱に捨てられた吸殻だったのです。
韓国は、外国人の視線を気にするので、オリンピックやWカップなど、国際的なイベントがあるとトイレが改善されます。
オリンピックで水洗化が進んだということですが、あの汚かった地下鉄のトイレがきれいになったのは、2002年の日韓共催ワールドカップのときでした。
今回の法改正で、「男性用の小便器の間のついたて」の設置が義務化されたとのことですが、これについても思い出があります(リンク)。Wウォーカーヒルホテルの、あの斬新なトイレも来年には改修されてしまうんでしょうね。とはいえ、私が行ったのはやはり10年以上前なので、今もあのトイレがあるかどうかはわかりません。
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まさに焼け糞ですねw
安東のバスターミナルにあったトイレの
とあるドアには
「소변만 사용 하십시요」と書いてあって大ウケしました。
こういうところは、たとえ法改正とはいえども、相変わらず紙は流してはダメでしょう。。。
それにしても、何事も1月1日から一斉に施行される韓国!!
なんか羨ましいです。
もしかして小便器に大便をしないでくださいというメッセージ?
法改正後しばらくは、床に使用済みティッシュが散乱しそうな気がします。
ちがいます、普通の大便器(洋式便器)のある個室のドアに貼ってありました。
>床に使用済みティッシュが散乱しそうな気が
→掃除が大変→やっぱりゴミ箱→元の木阿弥