私が習っているミャンマー語のレッスンで使っている教科書は、先生がミャンマーに行ったときに、ヤンゴン外国語大学で手に入れて来たものです。
ミャンマーに留学に来た外国人用の、ミャンマー語の初級文法書のようです。
留学生の母語がいろいろあるからでしょう、教科書には英語などによる解説はなく、オール・ミャンマー語。いわゆる「ダイレクトメソッド」(学習者の母語を介入させない外国語教授法)による授業のための教科書と思われます。
最初は、ミャンマー語の綴りの読み方の学習で始まり、それが終わると初等文法に入ります。
先生が持っている教科書は原本ではなく、コピーを製本したもの。そしてそれをさらにコピーしたものが、レッスンごとに私に渡されます。
以前習っていた別の先生に聞いたことですが、ミャンマーの大学では、教科書(たいていは欧米の本)が高いので、生徒は自分で買うことができない。授業のたびに、その日に使うページのコピーが配られ、生徒はコピー代の実費を毎回払うんだそうです。大学の授業料は安いが、教科書コピー代がばかにならないんだとか。
ミャンマー語の先生のやり方は、ミャンマーの大学の方式を踏襲したものでしょう。ただし、私はコピー代を徴収されませんでしたが。
だいたい一回のレッスンで1課を学習し、次のレッスンでは前回の復習をしたあとに、新しい課の学習をします。毎回、学習したことは1週間後(場合によっては2週間後)にすっかり忘れてしまうので、大阪から京都に向かう電車の中で必死に暗記し直して、レッスンに臨みます。
テキストのミャンマー文字は小さいうえに、何度もコピーが繰り返されたもののようで、ところどころ文字がつぶれていて判読できない個所があります。
また、誤植もけっこうあって、先生が赤字を入れています。
刊行年は不明。
「この表現は古い」、「今では使わない」ということもしばしば。
お金の数え方の学習では、すでに使われなくなって久しい小銭の通貨単位が出てくるうえに、例文に出てくる商品の価格も一時代前のもの。
先生によれば、ミャンマーで硬貨が使われていたのは20年以上前ということですから、この教科書も長らく改訂されていないものと思われます。
毎回渡されるコピーには、私の知らない単語がたくさんあって、その意味を先生が英語で説明してくれます。独特の英語の発音と、私の低い英語力のせいで、理解するのに時間がかかるときもありますが、ミャンマー語の学習にお金を払って、英語の学習もできると考えれば、一石二鳥です。
レッスン料は1時間半で2,500円。ただ、レッスンの場所は京都大学付近なので、大阪から京都まで、交通費が片道820円かかり、レッスンの場所として使う喫茶店の飲み物代も入れると、一回のレッスンに4,500円ぐらいかかります。
レッスンも回を重ね、教科書はあと1回分を残すのみ。先生のほうも、2年間の大学院留学がまもなく終わり、9月には帰国するとのこと。今、学位論文の執筆が佳境を迎え、論文完成とプレゼンが終わる7月までレッスンはお休みになりました。
そのあとは別の先生を探すか、ミャンマー語はしばらくお休みにして、別の言語、たとえばインドネシア語などに取り組むか、迷っているところです。
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