写真:曺国氏(聯合ニュース)
尹大統領の弾劾の陰に隠れて目立ちませんでしたが、12月12日、チョグク(祖国)革新党代表のチョグク(曺国)氏の有罪・実刑判決が、最高裁で確定しました。
韓国・曺国元法相の実刑確定 議員失職・次期大統領選への出馬不可
曺国氏は、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近で、元法務部長官。
有罪と判断されたのは、娘と息子の不正入学に絡む業務妨害と、民情首席秘書官時代の職権乱用。
民情首席秘書官は、大統領府で高官らの不正を調べる役割です。文在寅氏に近い柳在洙(ユ・ジェス)前釜山市副市長に対する監察を打ち切ったことが、職権乱用罪に問われました。二審で有罪となり、懲役2年と追徴金600万ウォンが宣告されていました。
今回の最高裁判決で有罪が確定したことで、今後5年間被選挙権を失い、国会議員も失職、次期大統領選への出馬も不可能になりました。
曺国氏は、「むいてもむいても疑惑が出てくる」ということから、「タマネギ男」の異名がありました。
タマネギ男に実刑判決
チョグク革新党の漢字表記
検事総長だった尹錫悦が大統領になったとき、私は、曺国を手始めとして、対立候補の李在明や、前大統領の文在寅が逮捕・収監される日も近いと予想していました。しかし、退任後も文在寅氏の人気は高く、総選挙では野党が大勝し、形成が逆転。
今や、尹錫悦氏が弾劾・罷免、内乱罪を問われることになりました。
尹大統領の弾劾・罷免に向けた運動の先頭に立っているのが、野党ともに民主党の李在明代表です。
なぜ尹大統領の罷免に躍起になっているかというと、李在明氏自身の裁判の判決が近いからです。
現在、李在明氏は都市開発事業の不正関与、公職選挙法違反、京畿道知事時代の法人カード私的利用など、計5つの疑惑で訴追されており、先月15日には、公職選挙法違反(2021年に自身の疑惑に関し虚偽の発言をしたこと)で一審判決が下されました。懲役1年、執行猶予2年の有罪判決です。
韓国最大野党代表に懲役1年 地裁、公選法違反で―政局に影響必至
上級審で刑が確定すれば、曺国氏同様、国会議員を失職し、大統領選にも出馬できなくなります。
これを避けるためには、一刻も早く尹大統領を罷免し、大統領選挙で自分が当選し、大統領特権で刑の執行を停止させること。
李在明氏がこれほどまでに尹大統領の罷免を急ぐのは、これが理由なんですね。
李在明氏は反日・親北朝鮮。大統領になれば、日韓関係は文在寅時代に逆戻り。慰安婦問題や徴用工問題が蒸し返されることでしょう。
李在明氏の上級審が迅速に進み、最高裁で有罪判決が下されることを望みます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます