
写真:AFP=時事
今年の1月に「内乱罪」で逮捕され、拘束されていた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が、釈放されるかもしれないという報道がありました。
尹大統領の釈放決定 拘束手続きの違法性認定―韓国地裁(時事通信、3月7日)
拘束期間内に起訴すれば拘束が継続されるが、尹氏側は検察が起訴した時点で期間が満了していたとして2月4日に取り消しを申請。地裁は「期間が満了した時点で起訴されたとみられる」と違法性を認定した。
ただ、
検察は7日以内に即時抗告できる。即時抗告すれば直ちに釈放する必要はなく、対応を検討している。
ということなので、釈放が決まったわけではない。
また地裁は、尹氏を逮捕した高官犯罪捜査庁(高捜庁)について、設置法上、内乱罪の捜査権限があるか疑問が解消されていないと指摘した。
韓国の司法制度は、時の大統領・国会によって目まぐるしく変わるのでよくわかりません。高捜庁に内乱罪の捜査権限があるかどうか、法的にあいまいということのようです。
尹氏は刑事裁判とは別に憲法裁判所の弾劾審判も抱え、来週にも尹氏の罷免の可否が決まるとみられている。
罷免かどうかを決めるのは、「憲法裁判所」。これは「裁判所」でありながら、「三審制」ではなく、一回の審判で決まる。その構成員(定員9人、現在は8人)は、国会が任命する。野党が絶対多数を握る現在、野党寄りの裁判官が多いといわれています。しかし罷免のためには6人の賛成が必要で、尹大統領がはたして罷免されるかどうか、不透明です。
トランプ大統領が就任後大暴れしているのでその陰に隠れていますが、韓国の政情からも目が離せません。
内乱首魁は日帝残滓
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