帰りはJALの提携便、フィンエア(フィンランドの航空会社)でヘルシンキ経由の帰国でした。
フィンエアを利用するのは初めて。イベリア航空と違って、無料の機内食もあり、快適でした。
乗り継ぎのヘルシンキの空港には、美点が二つあります。
その一つは、空港が小さいので、乗り換えのための移動が楽なこと。
ロンドンやフランクフルトはだだっ広いので、面倒だし、迷子にならないかと精神的にも疲れます。
もう一つは、喫煙ルームが整っていること。
ヒースロー空港(ロンドン)はそもそも喫煙ルーム自体存在しないし、フランクフルトやアムステルダムは、あることはあっても数が少ないし、狭くて汚くて収容所のようでした。
それに対してヘルシンキの喫煙ルームは、たいへん広くて閉塞感がなく、換気もしっかりしているので、リラックスして喫煙タイムを楽しむことができました。
ヘルシンキ-成田間では、ちゃんとした食事が一回、軽めの食事(朝食)が一回出ました。一週間のスペイン滞在中、日本料理店には一度も行かなかったので、そろそろ和食が恋しくなっていたところでした。
フィンランド人のスチュアードが
「パスタ・オア・ウドン?」
と聞いてきたので、迷わず
「ウドン!」
と答えましたが、出てきたのは中華丼でした。「うどん」と「ちゅうかどん」の「どん」の部分が似ていたので間違えたのでしょう。
機内のモニターでは、日本の映画も用意されていました。
一つは「ボクたちの交換日記」というお笑い芸人のお話、もう一つは「東京家族」というホームドラマ風の佳品。眠くなかったので、2本立て続けに観ました。
特に、東京家族がよかった。東京に住む息子、娘の家に、田舎から老夫婦が訪ねてくる。再会を喜び、歓迎しつつも、子どもたちには自分たちの生活があるので、だんだん持て余すようになる。結局、ホテルをとったからそこに泊まれとか、たらい回しをされるようになる。そして、3兄弟の中でいちばん出来が悪いと思われていた末弟が…。
どこの家にもありそうな、現代日本の家族像です。
さすが山田洋次監督、日本人の情緒をたくみにくすぐります。鑑賞後、
「ああ、これが日本だ。日本っていいなあ」
と、感傷的になりました。
空港から家に向かう途中、無性に食べたくなったのが、炊きたてのご飯に何か塩辛いおかず。
家に着いてみると、用意されていたのは、塩鮭でした。
さすが、25年連れ添った妻、以心伝心で私の気持ちが通じていたようです。(ご飯が電子でチンだったところが玉に傷でしたが…)
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