「世界3大料理」の一つはトルコ料理なんだそうですね。かねてより,これが謎でした。フランス料理,中華料理はわかるけれども,なぜトルコなんだ?
ちゃんとしたトルコ料理なんて食べたことがないのでなんとも言えません。いつかトルコ料理を食べてみたいものだと思っていました。
お墓参りの帰り,犬鍋家の一族が谷中銀座を駅に向かって歩いていたとき,ある看板が目に入りました。
トルコ・ペルシャ・ウズベキスタン料理
(おお,こんなところにあるじゃないか)
純粋に「トルコ料理」ではないのがちょっとひっかかりましたが,一部の反対を押し切り,入ってみることにしました。
ランチメニューは1000円と600円。1000円のほうは「おなかペコペココース(しあわせランチ)」。
店に入ると,エキゾチックな内装です。ペルシャじゅうたんとおぼしき敷物が敷きつめられ,あちら系の各種装飾品で埋めつくされている。じゅうたんの上に板が置かれているのがテーブル代わり。椅子はなく,板を囲んで座ります。
すでに3組ほどのお客さんが入っていました。
中東系の元気のいいお兄さんが
「1000円のコースがお勧めです。今いるお客さんは全員1000円のを頼んでます。6種類ぐらいの料理が出て,ざくろのお茶とデザートまでつきます。足りなければおかわり自由です」
(午前中にそばを食ったのでおなかペコペコじゃないんだけどなあ)迷っていると,さらにたたみかけます。
「600円のは1品料理で,うちで最も損なメニューです」
(なら,そんなメニュー載せるなよ)
半強制的に全員が1000円のコースに決定。昼間だけれども,トルコビール,チュニジアビールなどという珍しいものがあったので,ビールも注文。
まず出てきたのが羊のシチューとナン(のようなもの)。味は,独特の香辛料が効いているが辛くはない。
「中東の人たちは辛いの苦手なんですよ」
お店のお兄さんは,とにかくよくしゃべる。それも漫才系です。
「はい,○○ね。がんばって食べて」
どんどん出るからがんばって全部食べて,という意味のようです。大きなおぼんに載せた料理を,すべてのテーブルに配って歩く。順番も「できた順」です。
「あら,こちらのお客さんはラッキーですね。デザートから食べられますよ」
「はい,はやくとって」
「えっ? 手で,ですか?」
「いや,足で」
漫才調です。きっと日本のお笑い番組をよく見ているのでしょう。私に向かって
「あ,どこかで見たと思ったら,昔ぼくをクビにした日本語学校の先生そっくり」
「これ,ヒマワリの油使ってるね。日本人,ヘルシーだとかいって喜ぶけど,トルコじゃいちばん安い油ね」
「はい,そこのお嬢さん。ちょっとこれ着てみて」
壁にかけてあった民族衣装をもってくる。あれよあれよと言う間に,われわれも全員衣装を着せられました。隣のテーブルの老人が渋っていると
「空気読めよ~!」
サラダ,揚げ物,各種シチュー,ゼリー状のデザート(手の平で受け取る!)…。いろいろ出ました。どれも一風変わった料理でしたが,やや薄味で,あいまいな味。トルコ・ペルシャ・ウズベキスタンが混じったせいでしょうか。
「日本人にとっては同じように感じるかもしれないけど,ホントはぜんぜん違う料理」
日本語学校で出会った3か国の友だち同士で始めた店?
味を楽しみというよりも,お兄さんの一人漫才が売り物のようです。5歳ぐらいの男の子に向かって,
「男前だねえ~」
その隣のテーブルの若い女性に,
「携帯の番号教えといたら,20年後に電話がかかってくるかもよ」
お墓参り後の,故人を偲ぶ静かな気持ちが吹き飛んでしまいました。
水煙草の器具があったので,
「これ,吸えるの」
と聞くと,
「あ,それは夜だけね。夜は予約しないと入れないよ」
ちなみに夜のコースは,「食べきれないコース」が2000円,「食べきれない・飲みきれない」コースが3000円。さらにベリーダンスが見られるそうです。
私たちが出るときは,ほぼ満席。けっこう流行っているお店のようです。結局,「3大料理の謎」はとけませんでしたが,1000円でじゅうぶん楽しめました。
ちゃんとしたトルコ料理なんて食べたことがないのでなんとも言えません。いつかトルコ料理を食べてみたいものだと思っていました。
お墓参りの帰り,犬鍋家の一族が谷中銀座を駅に向かって歩いていたとき,ある看板が目に入りました。
トルコ・ペルシャ・ウズベキスタン料理
(おお,こんなところにあるじゃないか)
純粋に「トルコ料理」ではないのがちょっとひっかかりましたが,一部の反対を押し切り,入ってみることにしました。
ランチメニューは1000円と600円。1000円のほうは「おなかペコペココース(しあわせランチ)」。
店に入ると,エキゾチックな内装です。ペルシャじゅうたんとおぼしき敷物が敷きつめられ,あちら系の各種装飾品で埋めつくされている。じゅうたんの上に板が置かれているのがテーブル代わり。椅子はなく,板を囲んで座ります。
すでに3組ほどのお客さんが入っていました。
中東系の元気のいいお兄さんが
「1000円のコースがお勧めです。今いるお客さんは全員1000円のを頼んでます。6種類ぐらいの料理が出て,ざくろのお茶とデザートまでつきます。足りなければおかわり自由です」
(午前中にそばを食ったのでおなかペコペコじゃないんだけどなあ)迷っていると,さらにたたみかけます。
「600円のは1品料理で,うちで最も損なメニューです」
(なら,そんなメニュー載せるなよ)
半強制的に全員が1000円のコースに決定。昼間だけれども,トルコビール,チュニジアビールなどという珍しいものがあったので,ビールも注文。
まず出てきたのが羊のシチューとナン(のようなもの)。味は,独特の香辛料が効いているが辛くはない。
「中東の人たちは辛いの苦手なんですよ」
お店のお兄さんは,とにかくよくしゃべる。それも漫才系です。
「はい,○○ね。がんばって食べて」
どんどん出るからがんばって全部食べて,という意味のようです。大きなおぼんに載せた料理を,すべてのテーブルに配って歩く。順番も「できた順」です。
「あら,こちらのお客さんはラッキーですね。デザートから食べられますよ」
「はい,はやくとって」
「えっ? 手で,ですか?」
「いや,足で」
漫才調です。きっと日本のお笑い番組をよく見ているのでしょう。私に向かって
「あ,どこかで見たと思ったら,昔ぼくをクビにした日本語学校の先生そっくり」
「これ,ヒマワリの油使ってるね。日本人,ヘルシーだとかいって喜ぶけど,トルコじゃいちばん安い油ね」
「はい,そこのお嬢さん。ちょっとこれ着てみて」
壁にかけてあった民族衣装をもってくる。あれよあれよと言う間に,われわれも全員衣装を着せられました。隣のテーブルの老人が渋っていると
「空気読めよ~!」
サラダ,揚げ物,各種シチュー,ゼリー状のデザート(手の平で受け取る!)…。いろいろ出ました。どれも一風変わった料理でしたが,やや薄味で,あいまいな味。トルコ・ペルシャ・ウズベキスタンが混じったせいでしょうか。
「日本人にとっては同じように感じるかもしれないけど,ホントはぜんぜん違う料理」
日本語学校で出会った3か国の友だち同士で始めた店?
味を楽しみというよりも,お兄さんの一人漫才が売り物のようです。5歳ぐらいの男の子に向かって,
「男前だねえ~」
その隣のテーブルの若い女性に,
「携帯の番号教えといたら,20年後に電話がかかってくるかもよ」
お墓参り後の,故人を偲ぶ静かな気持ちが吹き飛んでしまいました。
水煙草の器具があったので,
「これ,吸えるの」
と聞くと,
「あ,それは夜だけね。夜は予約しないと入れないよ」
ちなみに夜のコースは,「食べきれないコース」が2000円,「食べきれない・飲みきれない」コースが3000円。さらにベリーダンスが見られるそうです。
私たちが出るときは,ほぼ満席。けっこう流行っているお店のようです。結局,「3大料理の謎」はとけませんでしたが,1000円でじゅうぶん楽しめました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます