犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

父の日のミュージアム

2022-06-20 22:48:23 | 日々の暮らし(2021.2~)
 日曜日、家族で角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。(娘の夫のDは仕事で行けませんでしたが)

 2020年にオープンしたこの施設、娘に言われるまで、知りませんでした。

 図書館と美術館と博物館が融合した文化複合施設だそうです。

「お父さんが好きかと思って。今日、父の日だから、入場料はプレゼントする」

「ありがとう!」


 行ってみると、所沢から少し離れた「サクラタウン」という再開発地域に、異形の建物がそびえていました。

 企画展を含め、いろいろな展示がありましたが、一番安いスタンダードチケットだけ買って入場。

 最初に行ったのが、岩合光昭写真展「こねこ」

 世界各地で撮られた猫の写真が展示されていました。1歳5か月の孫娘が、「ニャンニャン! ニャンニャン!」と興奮しながら叫んでいました。

 荒俣ワンダー秘宝館も面白かった。

 世界的な博物学者、荒俣宏の秘蔵のお宝が展示されていました。

 荒俣宏といえば、若いころ『帝都物語』を読みました。ほんとうは、『世界大博物図鑑』(全7巻)を買いそろえたかったのですが、あまりにも高くて断念したことが思い出されました。

 図書館にも貴重な本の数々が展示されていました。

 諸橋の大漢和や、大言海など、私のような辞書マニアには垂涎の的の稀覯本・高価本もありました。

 本棚劇場は、約8メートルの巨大本棚に、角川源義、山本健吉、竹内理三、外間守善の個人文庫など約30,000冊が配架されているそうです。音と映像で近代文学の傑作の数々が紹介されましたが、その多くが青春の日々に読んだもので、なつかしかった。



 舞姫、こころ、羅生門、人間失格、山月記…。

 文字禍は、確か最後に本の下敷きになって死ぬ本マニアの話だったと記憶します。著者の中島敦は、戦争中、南洋群島に国語(日本語)教育のために赴任したという話を読んだことがあります。

 孫娘の機嫌が悪くなりかけたところで外に出ました。

 日曜日なので、広場にはいろいろな出店が出ていました。「所沢醤油」を使ったしょうゆ焼きそばは、残念ながらまずかった。

 水盤(?)では幼児が水遊びできるようになっていましたが、準備をしてこなかったのでパス。

 夜は、別の娘が贈ってくれた伊勢の地ビールを飲み比べしました。



 とても充実した父の日でした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤と青~トイレ | トップ | NGワード »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(2021.2~)」カテゴリの最新記事