コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

まずは放ち、もう一度取り込んで味わってみる

2006-02-28 16:36:41 | 真宗カウンセリング
「冬期研修会 7回目」のときに書いていたことのその後です。

もうすでに世間の話題は民主党メール問題や芸能人の離婚問題などに取って代わってますが、あの幼児殺害事件で受けた”重たい感じ”は私の中にまだ残っています。

そして、そのことでの”動いてみたい”と言う気持ちをまずは表に出してみようと思い、先週の金曜日に子どもが通う保育園の副園長さんと会談の機会を設けました。

当然のことですが、市の園長会でもその話題は話しあわれたようで、4月からなんらかの動きがあるようです。そういう情報も聞きながら、それはそれとして「自分のスキルでやりたいことがある」ということを伝えていきました。

「まずは気持ちを発言することで自分自身でも思いをまとめたい。決して、こう行動したいと言う強い決意のものではない」ということを前置きした上で、「仲間と交流できたり、園の先生に相談したりできる親はいいが、辛さ・苦しさを抱えて誰にも打ち出せないお母さんもきっといるはず」「療法を施すようなことは専門家に任せるが、聞いてもらえる人がいるということを教えてあげて、聞いてあげる場を作ることが出来ないだろうか」「先生には話しづらい、また同じ立場のお母さんでも話しづらいこともあるはず。意外と他人の男性がいい場合もあるらしいことを、すでにそういう仕事をしている方から教えてもらっている」と言うようなことを話したと思います。

まあ、私としては口に出すことで自分の思いを確認したかったということなので、その目的は達成できたのですが、途中からその副園長さんの思いの”聞き手”になってしまい(苦笑)「言い切れていない」という思いを残した気もします。

本気でもっと動こうとするなら、このスキルを証明する資格なり立場なりが必要なんでしょうね。
「保護者のプロ」(自称)ではねぇ…。
今の仕事なり生活なりをすべて棄てて…というわけにも行かないので、その辺は折り合いをつけながらですが。もう20・・・いや10歳若ければ…。積極的に動いている若者を見ていると嫉妬したりもします。
しかし、これだけの人生経験を積んだからこそできることもあるはずです。
まだまだ道は始まったばかり。
スキルはスキルとして積みながら、きっとどこかでつながるはず、と発信は続けていくことにしましょう。今日は研修会の日。どんな私が出てくるか楽しみです。

うーん、月末はいろいろやることが多くて煮詰まってしまいます。だからつい、ブログ原稿書きに逃げちゃったりして…

冬期研修会 7回目

2006-02-24 03:40:11 | エンカウンターグループ
今回の研修会に参加するにあたり、私をひとつの思いが支配していました。先週起こった滋賀での幼児殺害事件です。無抵抗の幼児を殺害するという行為に対しての憤りももちろんあるのですが、加害者に対する報道などを見聞きすればするほど別の思いがわきあがってきます。加害者を加害者たらしめるまでの彼女の歴史…行為を容認するわけではないのですが、ただ行為を起こしていないだけで、同じような苦しみ・悲しみに囚われている人も多いのじゃないだろうか。私自身が子育てする中で、また保育園の役員をする中で、まずは身近の人たちと話をしてみたい…。まだ具体的に思いがまとまったり、行動しているわけじゃないのですが、カウンセリングにも関わる私として考えてみたいと思います。この件はいずれあらためて書こうと思います。

さて、そんな思いを最初のチェックインで話したのですが、ミニカウンセリングなどで話をしていくとどんどん自分の思いがはっきりしてくるのに対して、エンカウンターグループだと他の流れの中にいるために、自分が話の中心にいなければもやっとしたままだということを感じました。

序盤は絵の話題だったのですが、その流れに乗れず、もやもやした状態で耳だけ話題に向けてた感じです。そういうときに無理やり話題にあわせず、自由にしていられる自分だというのもカウンセリングワークで育ててもらっているんでしょうね。

後半は先週とは別のある方の「歴史」を話していただく流れになったのですが、いつからか気づけばその方の話に引き込まれていました。私の興味の”あるなし”に関わらず、流れに乗っている…その方の話術の巧みさもあるのでしょうが、活きた言葉のもつエネルギーに惹かれたでしょう。そのエネルギーに元気をもらった気がします。同時に今考えていることへのヒントもいただけました。それを活かせることができるかどうかは、私の動き次第ですね。

最後の分かち合いの時に、ある方が心境を語るときにゆっくりとでも力強く、前向きな発言をしてくださいました。きっとその方もこのエネルギーを受けて動き出されたんだろうと思います。

今期のワーク、前半は私が話する機会・隙間が多くあったのですが、皆さん慣れてきたのかどんどん前に出てこられます。(上手く流れに乗せるファシリエーターによるところもあります)自分の思いを深めるという意味ではミニカンのほうがいいのですが、こうしていろんな方のエネルギーを浴びられるエンカウンターの魅力にも気づき始めた気がします。

冬期研修会 6回目

2006-02-20 01:15:36 | エンカウンターグループ

はやくも後半に突入です。

今回の研修会は流れの中で、ある方の「歴史」をじっくり聞かせていただく場となりました。 内容は個人的なことなので、なんとも書きようが無いのですが…(難しいですね)

その方とは、そのまえの法座でも御一緒する機会があったのですが、このエンカウンターを通じて自己を表現するようになってこられる様子が感じられ、今回は堰を切ったように自分のことを話しされる。すごいです。

私自身、「自己を開かれていく」という感じをカウンセリング体験で受けているので、目の前でその様子を見ているとすごくうれしい感じに包まれます。

また、その方の気持ちの変化(仏教に関する気持ちの変化)に興味を持った方が居られ、その方に気持ちを聞いてみたい私がいました。残念ながら時間がありませんでしたが、次回にもその気持ちがあれば動いてみたいと思います。

今回、ほかに話題が無ければ話そうかと思っていた映画の話題があったのですが、そのことは私のもうひとつのブログ(音楽・映画の話題)に書いてみました。 http://manu.moe-nifty.com/manu/


冬期研修会 5回目

2006-02-15 11:17:54 | エンカウンターグループ
先週の研修会の分がまた遅れてしまいました。

エンカウンターグループでよく感じることですが、言葉を通して広がっていく感じを味わっています。

私が発言したことにある方が質問をされました。
質問されたこと(興味を持ってもらったこと)がうれしい私は、質問に応えようと言葉を重ねる。しかし途中で上手く応えられているか気になる。「この説明でわかりますか?」と。ある程度伝わってはいるようだがちょっと不安が残る。そこに先生が「私なりの聞き方ですが」と違う言い方で私の発言をまとめてくださる。自分の中で言葉にならない部分が省かれ、言葉になった部分だけでまとめてくださった言葉によって、伝わった部分と伝わらなかった(であろう)部分がはっきりしてくる。すると、今まで言葉にできていなかったことが新たな言葉として湧き上がってきて表に出てくる。

一方では、私自身の中で気づいていく動き。
もう一方では私を離れて自由に響きあっていく動き。

内と外の動きを感じられるワークでした。

冬期研修会 3・4回目

2006-02-03 02:06:47 | エンカウンターグループ
1週分書き損じてしまったのですが…
その場に起こった出来事は他の場所で語らない。これはカウンセリングの基本条件ですから、具体的な話は書きません。しかし、具体的な話抜きでエンカウンターグループの動きを伝えることは無理なんですねぇ…。

1対1のミニカウンセリングだと、私の心の動きを追っていくこともできるのですが、グループの場合かかわりが交差しますから追いかけきれない。困ったものです。

ま、あまり深く考えずに、私自身のログとして書いておきたいと思います。

この3・4回目の研修会は私の中では話題が続いています。
3回目のかかわりのときにある方に「批判されている気がした」ということを表明しました。正確には「最初は批判されているように感じたのだが、最後の方で違っていたことが判った。」と伝えようとしたと思います。私としては「批判されている」と感じたことを相手にぶつけるのではなく、自分のそのときの思いを表明したかったんです。ところが、「批判していると取られた」ことを重要視され、恐縮してしまわれたようです。
そのことを4回目のときに「雰囲気を悪くしたことが辛く、今回来るのに気が重たかった」と表明されました。そのことを中心に、4回目の研修会が進みました。

で、流れは省きますが、私としてはその「辛い思い」をはっきりと出してくださったことがごいと感じましたし、そのことを通じて、その方のことを少し知ることができた気がしました。

同時に、以前なら関係を重視してそのときの率直な思いに蓋をしがちだった私が、カウンセリングの場では気軽に、楽に、その場の気持ちを表明するようになっていることを感じます。

ますます面白くなってきました。

追伸:「はるき」さん、コメントありがとう。返事を書きそびれていましたので、この場で御礼を言っておきます。
また、書き込んでくださいね。