昼食をはさみ、午後の部です。
最初に午前に決定したトピックを出されたAさん詳しくお話を聞かせていただきます。そしてそのことについて質問や感想などエンカウンター的に話し合っていく途中のある言葉に先生が反応され「そこを大事にして見ましょう」ということで、ロールプレイをすることになりました。意見を主張するAさん、その対極にAさんが問題とされる対象の人役Bさんが座ります。そしてAさんと思いを同じくする人二人がAさんの横に、Bさんの横にも二人。この時点で6人の方が前に座って、再度Aさんの主張を聞きます。回りの参加者も自由に中に入れますし、Bさん側の方がAさんがわに行くのも自由、逆もあり。最初の参加者が外に出るのも自由。場合によっては退室するのも自由。そういうことを説明していただき、スタートです。私は当然(笑)どうすればいいかわからないので、外の輪で座っています。
内容のことは書きませんので、流れがわかりにくくなるかもしれませんがご了承ください。
じつは、エンカウンター的に話している時点で、Aさんに対して言いたいことを持っていました。そのことを抱えきれなくなったとき、私はAさんの正面側に座りにいっていました。ここまでは意識的に動いています。
”場”はAさん側とBさん側という対極構図にとどまらず、石庭の石の様にあちこちに要素があり、それぞれのところに波紋が広がり、ある波紋は交じり合い、ある波紋は反発しあい…そういう状況だったように思います。思いますというのは、私は客観しできる状態に無く、石の視線で波紋の中に入り込んでしまっていましたから。
流れの中で、私は遠くの方で分かり合っている人の声を聞いています。私もそこにいって一緒に輪に入りたい…違うところには、わかって欲しいと手を伸ばしている景色も見えます。その時「動けない私」がいました。輪に入りにいけばいいのに、手を伸ばせば良いのに、伸ばされた手をとりに行けば良いのに…その「動けない」ということを口にしていたようにも思います。口にしようとして出来なかったかもしれません(この辺、あやふやです)
次に気がついたときは、ある方が後ろから背中に手を置いてくださっていました。その温かさを覚えてます。何時しか、その手は肩に置かれていました。その手に自分の手を合わせばいい…頭はそう思っているのですが、自分の手は自分の腕を抱えるだけで他には動けません。どれだけの時間がかかったでしょうか、何がきっかけかわかりませんが、肩に置かれた手を握りいっていました。
私の悪い癖で、後で分析してしまうのですが…もしこの手が正面から来ていたら私が後ろに向いていたと思います。この手が握り返すことを強要してきたら振り払ったと思います。
「ある関係に置いて、自分からは動きたくない。でもつながりたい。なのに、つながれ言われると素直にしたがえない。まことに勝手な話だが、時がくるまで待って欲しい…」
いやはや、なんとも…もう参りました。こんなにはっきり現れてくるとは。でも、スッキリしました。
このあと、一度場から離れ、外の輪に戻りました。Aさんをめぐる動きはまだ続いています。新たな登場人物も現れ、問題の収束点にむかっていっているようです。「行き着くところまでハッキリさせた方がいい」という声もあります。それに対し、「待って欲しい」という私が反応していました。それはAさんの側でもあり、Bさんの側でもある私の思いです。その時点でのAさんとBさんの間に座っていました。後から考えるとAさん側で「待って欲しい」その後Bさん側に移ってもう一度「待って欲しい」という動きの方が正確だったかもしれません。(そういう風に双方に動いている方も居られましたから)
かなり、意識化出来ていなかった、あるいはしていても隠していた部分を刺激されましたね。
こういう自分の内部で起こったことだけ書きましたが、ワークを通して教えてもらったこともたくさんあります。
私の中で起こっていることはグループでも起こる。グループで起こることは社会でも起こる。社会で起こることは世界でも起こる。世界で起こることは、社会で起こる。社会で起こることはグループで起こる。グループで起こることは私の中で起こる。今回は目の前のグループと私との関係だけでしたが、そのことを知るには充分でした。
もうひとつ、起こることには意味がある。そこにいる人には意味がある。動いている人だけじゃない、傍観者にも意味があり、受け入れられない・反発する人にも意味がある。言葉だけじゃなく、本当にそう思わせてもらえるのは桐山先生の指導の下に目の前で起こっていることがしっかり説明してもらえたからですね。
「ここにいてくださってありがとう」ちょっとしたところで放たれた言葉でしたが、私に深く染みていました。
一緒にいてくださった皆様、ありがとうございました。
今の時点で、この日のことをブログなどに書かれているところをリンクしておきます。
「かりもん」氏のブログ
「とのひろ」氏のブログ