コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

エンカウンターグループ 第9・10回、打ち上げ

2010-12-21 18:03:54 | エンカウンターグループ

今年も残すところ後10日。
今日、娘の中学校が「終業式で明日からお休み」と聞いたことで、ますます押し迫った感じに襲われた。

今年に入って、仕事の面で多少変化があった。
そのことで、圧倒的に影響を受けたのがブログを書く時間。
このブログもそうだし、もう1つやってる音楽ブログなんかもっと顕著だ。
音楽ブログの中心はその日に聞いた音楽のレビューなんだけれど、ゆっくり音楽を聴きながらレビューを打ち込んでる時間がない。

と、相変わらず、ことあるごとに言い訳じみてるよなぁと。
そんな状況の中でも、人との出会いなど心潤される出来事(まれに煩わされることも)には満ち溢れている。
そう、ただ時間に追われて心を無くしていることはなく、それなりに活きている感じだ。


ブログでは報告が遅れているが、エンカウンターグループが全10回を終え、先週にはその打ち上げ会もあった。
10週にわたり、参加者が思いつくままに話題を振りまき、それぞれがそれぞれのところで刺激を受けて、それを言葉にしていく。
何気ない集まりでありながら、この”自由に”ということが守られていることはそうそうあるもんではないことを感じている。

自分の言いたいこと と 相手の言いたいこと
この双方を尊重すると言うことはとても難しい。
たいていの場合は、相手の言いたいことに刺激を受けた「自分の言いたいこと」を発言して、相手の話をとってしまう。
あるいは、相手を尊重すると言う名目の中で、「自分の言いたいこと」を押し殺してしまう。

それを、非構成的なグループの中で、唯一「尊重」というベーシックな約束によって自由に泳ぎまわることを許される。
その「尊重」の元になるのは、ファシリテーターに対する信頼であり、参加者各位への信頼である。

この参加者への信頼は、やはり最初から生まれているのではなく、繰り返し出会い、言葉を交わし、表情を垣間見ることで積み重ねられてきたもの。
私の場合は、おかげさまでこういう場を何度か経験させてもらっているから、比較的早くから”素”でいさせてもらえる。

変に思われたら変に思われたでいいし、否定的に取られたら否定的に取られても良い。
どう見られようと、その瞬間瞬間の私自身に他ならない。
なにより、仏法によって根ざされた「許されている」感覚に守られている。
「そのままの姿がお前の姿」

ここに、単なる人間的な関わりを超えた、「ダルマ・ベースド・パーソン・センタード・アプローチ」がある。


お酒を飲みながらの打ち上げの場でさえ、一人一人の姿、話題がいとおしくなる。
そんな素敵なメンバーに恵まれた、10週間だった。

 

年明けには、来年度の様々な研修会・ワークの予定を検討していく。
「ダルマ・ベースド・パーソン・センタード・アプローチ」に根ざした、真宗カウンセリングの歩みが、来年度には50年を迎える。

その歴史の長さや、参加者の多さが大事なんじゃない。
今、私がこの流れに乗らせてもらっていることが、何より大事なことだ。
いまここの私一人のために、50年の歳月がある。


おやこであそぶデー

2010-12-11 23:33:02 | 親子コミュニケーション

更新をサボってますが、この2週間結構いろいろありました。
その記録も残していきたいんですが、いろんな出会いを浴びるように感じているので、なかなか振り返る暇がないという…

と言い訳ばかりしててもはじまりませんので、少しでも言葉にして振り返ろうかと。

で、直近の今日の出来事を。

今日は、息子らの小学校のPTAイベントでした。
私は役員なんで当然お手伝い。
というか、今回は結構中心の位置で動いとりました。


小学校では年間にいろんなイベントがあるんですが、例年行われている卓球大会が、部員数が少ないと言うので卓球部が休部状態のためイベント中止。
しかしそのまま無くすのはもったいないと言うことで、新しいイベントを立ち上げることにしました。
新しいことを始めるのは、既存のイベントをする数倍、手間と苦労があります。
当然、旗振りにその負担はかかるのですが、PTAの役員仲間の理解と協力で、私がやりたいことを実現する方向で動きました。

このブログでもよく話題にする「親子のコミュニケーション」を一番中心にすえ、押し付けがましくない感じで参加してもらえればなと。

一つ目のテーマというか、メインテーマが親子なんで、まずは親子で楽しめるものを。
元となった「卓球大会」や「バレーボール大会」は、ママさんの部活を中心とした対抗戦の意味があるので、PTA内の交流の意味合いは強くとも、子どもらは応援だけになります。
もう1つの「オセロ・将棋大会」は逆に子どもらのイベントで、親は運営の協力になります。
ということで、今回は一緒に楽しめるものを。

正味の話、イベントには何かしら費用がかかるので、当然予算が必要になります。
なので、今回は卓球部イベントと言うことで卓球部の予算を活用。
そこで、卓球台を用意し、試合ではなく、時間性でピンポンを楽しんでもらうのが一つ目の企画。
実際、お父さんが息子と台を囲んだり、子ども同士で楽しんだり。
”卓球”というには、ルールも無視だし技術もつたないですが、ピンポンを楽しむことは出来たようです。
来年、またこの企画をするなら、もうちょっと低学年の子が楽しめる工夫を。
(すでにいくつか案をいただきました)

もう1つの目玉に、「手話体験」を用意しました。
PTA仲間の人脈で、大学の手話サークルのおにいさんおねえさんに来てもらって、1回30分のコーナーを3回。
1回目は名前を手話で覚えて自己紹介。
2回目は歌に合わせて、歌詞を手話で。
ファンモンの「あとひとつ」を楽しそうに教えてもらってました。
(ファンキー・モンキー・ベイビーと聞いて、キャロルの歌が先に出てきた人も親の中には…ベイビーズですので)
3回目は手話ではなく口の動きとジェスチャーで言葉を伝える伝言ゲーム。

ひとつの手段としての手話になじむことと、伝達方法を体験することを、楽しく教えてもらいました。
子どもらも好評で、うちの息子もしっかり自己紹介を覚えたようです。
また、おかあさんおとうさんも一緒に参加してくれてましたし、初めてのことを教えてもらって覚えるというところでは、大人も子どももなく、一緒になれる…いい心のふれあいになったかなと。

と、ここまでは大成功でしたが…

もうひとつ目玉企画があったのですが、イベントの日程が変わったためにお願いしてた方が別予約のために参加不可になりました。
来年はうまく日程を合わせてお願いしたいので、内容は内緒のままで。

で、これらのイベントの合間を埋めるために、私がいくつか企画を担当することにしてたのですが、私が欲張りすぎてコントロールしきれず、失敗に終わりました。

1つはキャンプゲーム。
子ども大会なんかでやってるゲームをするつもりですが、「一旦集まる」ということが出来ず、手話コーナーが終わったら卓球へ、という感じで子どもらの流れがまとまらず。
開会直後と閉会前に集合させるときだけは出来ましたが…
まぁ、これも反省点は明確なんで、来年やるならばやりようがありそうですね。

で、もう1つは「お母さんたちの交流スペース」を作って、そこで簡単なコミュニケーション・ワークをする企画があったんですが、私がばたばたしてたので出来ませんでした。
まぁおかあさん・おとうさんが子どもらと一緒に楽しんでいたので、そちらがメインの主旨ということでOKなんですが。


この企画を考えたときに、1つの思いがありました。
PTA活動を手伝いだして見えてきたことがひとつあります。
いろんなイベントや行事を見ていると、積極的に参加していたり、集まって話してるお母さんがたはほとんど同じ顔ぶれなんですね。
ということは逆に、そういう輪に入りきれないお母さんたちがいるはずです。
私自身、お父さんたちですでに出来上がっているグループには混じりにくい感じがありますから。
でも、場所と機会があれば、関わりあうことは出来るはずです。
そのお一人お一人のペースに合わせて、ゆっくりとした関わりを時間をかけてしていくことで、変わってくるものがあります。
それこそ、わたしがカウンセリングの場で学んできたものが活きる場ですから。

今回のイベントだけでそれが実現できるとは思ってませんが、一人でも二人でも関わりがもてたら、そこから動き出せるかなと。
でもそのためには、その場所に私が常時いて、お待ちする必要がありましたね。
そこに無理があった。

やっぱり、これはそのためだけに場所と機会を用意して、じっくり腰をすえるもんだなと。

と、いろいろ気持ちが欲張っていましたが、それが失敗の元。
こういうイベントは、旗振りに徹して、いろんな企画を任せておくほうがいいようです。

でも、失敗と言う感じはなく、むしろ成功したでしょうね。
(開会式時点では参加が少なく、青ざめてましたが…笑)

なにしろ、「やってみないとわからないこと」がいっぱい分かりましたから。
来年は、もっと良い感じに出来ますとも。

もし可能なら、小学校の枠を超えて、私と関わりのあるいろんな方にもお勧めして参加していただける道が開ければと言うことも考えてます。

まぁ、一番の問題は日程調整ですね。

 

とはいえ、あくまで小学校PTAのイベントですから