今年も小学校の「花背山の家」宿泊行事にボランティアで参加してきました。
今年は梅雨のど真ん中プラス台風の接近で連日の雨。
イベントのほとんどが室内に振り返られ、楽しみの一つのテント泊も山ヒルの大量発生ということで中止。
まぁ、それも思い出なんでしょうが。
いろいろネタになることもあったのですが、今年は先生の動きについて。
その是非や、評価は私の立場ですべきことじゃないので、あくまで私の感覚の範疇で。
うちの学校は2クラスあるので、二人の担任の先生が同行しています。
(昨年までなら連続宿泊の規定で交代での参加でしたが、今年は最初から最後まで帯同することがOKになったようです)
私がお手伝いした山歩きの帰りのことです。
バスの前よりと後ろよりで二つのクラスが分かれたのですが、担任の先生(の方針?)によって雰囲気が違います。
片方は先生も静かなら、子どもらも静かに座ってます。
もう片方は先生を中心に冗談を言い合ってにぎやかです。
一見、後者の先生の方が子どもらとの距離も近く、よい関係つくりができているように思えました。
しかし、20分ほどのバス移動の様子を見ていると、その輪に入れない子が何人かいたように思えます。
もちろん、座席の関係もあるでしょうし、他の状況なら分け隔てなくしっかり目を配っておられると思います。
そういう意味では、もう一方の先生の方は、すべての生徒に等しく距離をおいているといえる気がしてきました。
いやぁ、子どもの集団を率いるというのは難しいんだなと。
もうひとつ別のエピソードですが、夜のミーティングに男子が参加しに来ません。
どうも、何か問題(?)があって、その話し合いが長引いているとのこと。
まぁ、ちょっとしたいじめのようなことがあって、そのことで先生が怒っているのだろうと。
案の定、遅れてきた男の子の何人かは泣いています。
あぁ、怒られたんだなと。
どうしたのか聞いてみる手もあったのですが、学校の中のことは先生にお任せする方がいいと思っていますので、事情は聞きません。
同行している管理職の先生や二人の担任がちゃんと情報交換されていましたから。
で、宿泊研修が終わって、帰ってきた息子に話を聞くと、思わぬ答えが返ってきました。
「守ってやれなくてごめん、と先生が謝っていた」
もちろん、息子も全部の状況を知っていないでしょうし、記憶している部分の話だけですから真実はわかりません。
でも、私はそのことをうれしく感じています。
泣かせた子を怒る・叱ることは普通に行われていると思います。
しかし、外からそういう圧力で「悪いことをした」と思わすのではなく、先生自身が泣いた子に「ごめん」と謝ることで、泣かせた子らが自分の内側から「悪いことをしてしまった」と気づく。
起こって当然の先生が謝るなんて、相当衝撃的なことだと思います。
しかも、3日間も寝食を共にし、ある意味非日常の関係が出来上がっているときです。
私自身、昨年度の卒業式で「大人として子どもらに謝罪する」ということを、ひとつは謝罪として、ひとつは非があれば謝る見本として、PTA会長としてさせていただきました。
(祝辞を掲載した記事)
謝ることはカッコ悪いことじゃないと思ってます。
PTA会長を退いたので、昨年までのようにしょっちゅう学校に行くことはないでしょうが、この学年の子らが、このあとどういう風に成長していくのか、楽しみにしたいと思ってます。