休みの日、思い立って出かけるとき、いろいろご縁のある所を巡りたくなる。
行きたいところは山ほどあれど、いつまであるかわからぬ命
いつまで見えるかわからぬ光
少し前から連れ合いと相談して、休みの日に余裕があれば「江原」に行きたいと話していた。
目的は、過去にご縁があって協力させていただいた「念仏碑」にもう一度お参りしておきたかったから
深夜に出発し、朝から城崎温泉を訪れ、出石そばをいただいてから目的地へ。
この念仏碑を今の場所に移設される際に、T本さんから「念仏碑のおいわれ」を作成する依頼を受けた。
もともとお世話になっていたT本さんのお話、二つ返事で引き受けた。
当時は私の持っている加工機械のキャパが少なく、6枚に分けての制作、今ならもっときれいに一枚の大理石板で仕上げられたけど。
この念仏碑の法要がある日、T本さんのおうちに泊まらせていただき、二日間の法座にもお参りさせていただいた。
法座でも多くの方とともに仏法讃談していたが、夜に二人きりでお話ししたときのT本さんの鋭い眼光と口調は今も忘れない。
大きなお育てをいただいた。
この地には、他にも私が運営委員長を引き受ける際に、導いてくださった先輩S田さんや、エネルギッシュな活動をされながら若くしてお浄土へ還られたU田さんも居られた。
そんな先達にも思いをはせながら、念仏碑のお掃除をさせていただいた。
そういう時間こそが、わたしにとってご法座だと感じながら。
一緒に行った連れ合いは、偶然この日に行われていた日高の家庭法座に招いていただき、帰りは二人でお互いの法味を語りながら。
お礼参りであり、ルーツを巡る旅であり・・・
それは今の自分を見つめる時間でもある