コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

京都市中学校生徒会サミット

2013-08-30 03:31:06 | PTA

京都市中学校生徒会サミットが行われました。
中P連役員として見学させていただきました。

事前に支部ごとの生徒会が集って会議を重ね、活動報告の準備をしていたそうです。
この日はまずその報告から始まり、その後3つのグループに分かれて協議、最後にそれぞれの報告という流れ。
いやぁ、すばらしかったです。

小学校のPTA会長から、中学校のPTA会長に変わったときに、そのかかわりの違いを先輩がたからいろいろ聞いておりました。
そのひとつに「生徒会とのかかわり」と言うことがありました。
そのことを実感させてもらった日ですね。


小学校ですと、PTAや教師が「○○しましょうね」と方向性をきめて児童に実行させる。
中学校になって、保護者の皆さんのお話を聞いていて、同じように服装のことや授業態度など、「大人から提言したい」ことも相変わらずありました。

しかし、この日のサミットの生徒らの話は、「ちゃんと自分たちで問題は把握して取り組もうとしてますよ」という返事がいただけるもの。
ならば、大人から言わなくても(言うと当然反発ありますしね)自分たちで考えて行動してもらうに越したことはない。
もちろん、生徒同士では難しい部分もありますが、そこは大人が”肩代わり”ではなく”フォローする”ことでお手伝いすればよい。
生徒らを信じて、寄り添い、見守っていく。

と同時に、各家庭に知り置いて欲しい部分をPTAとして共有していく活動は、PTAとして行っていく。

彼らが最後に掲げたテーマは
「見直す・実行する・継続する ~自分が行動しないで誰がする!~」
すばらしいです。

この言葉はそのままわたしたち大人が心得る必要があるものですね。

こういう取り組みがどのくらい知られているのか、その辺から考えて、この後続くいろいろな挨拶に盛り込んで行こうと思います。

 


第61回日本PTA全国研究大会 三重大会 3

2013-08-29 00:46:41 | PTA

2日目は伊勢に移動しての全体会

ちょっと雨になりましたが、全国から集まった約8000名がアリーナに集います。
昨年の京都大会では8000人同時に収容する場所がなかったため、京都国際会館の大ホールをメインに4つのサテライト会場で之開催という手段を取るしかありませんでしたが、やはり一堂に会するというのは雰囲気が違います。

開会式では主催者や来賓の挨拶。
その中では会場のある伊勢市長のお話が印象的でした。
と書きながら、その内容を忘れてしまっている私…
数年かけて取り組まれて、何かの成果を出されたお話だったんですが、ぜひその取り組み過程のお話を聞きたいなと思ったのですが。
(また思い出したら何らかの形で…)

基調講演はバイオリニストの川井郁子さん。
子どもの頃の思い出、原風景。
難民キャンプ訪問や基金設立などを通しての国際的な活動。
自らの出産を通じての、子育て意識の変化などのお話を聞かせていただきました。

ただ・・・その7割がたはバイオリン演奏。
音楽を通じての感動はあるのですが、PTA研究大会の意識で参加したことを考えるとちょっと物足りなさも。

などと思い返してはいますが、その場で聞いた演奏の数々はすばらしく、その音色、演奏力など、本物の持つ訴える力はすばらしく、最後には”何か”に打たれて涙していたのは事実です。

具体的な話を聞くのとは違いますが、このPTAの集いに参加して心が動く時間をいただいたのは大事なことだと。


一年前、わけもわからず、ただ無事終えることを目指した京都大会。
このたび、ゆっくり二日間参加したことで、私がお手伝いしたものの中身がやっと知れてきました。

それまで知らなかったことを知る、ということの連続が、わたしのPTA活動ですね。
そんなわたしで、地元の中学校から様々な団体まで、これからもいろいろとまなびの場が続きます。


第61回日本PTA全国研究大会 三重大会 2

2013-08-25 15:08:57 | PTA

昨日アップした新聞画像、実は私写っております。

 

 

1日目午後は実践発表とパネルディスカッション。
分科会テーマは「組織運営」なので、基本テーマに沿った内容発表です。

ここでは、会場の津市にある学校の話題。
平成の市町村合併で津市に組み込まれた村にある小学校、過疎化・高齢化により、町民の数が昭和半ばより7分の1くらいまで減ることに。
それに伴い、統合統合を繰り返し、10校を超えていた小学校がついに1校にまで。

その最後の統合に伴う、学校・地域・PTAによる苦悩と対応の取り組みのお話でした。

統合による新しい学校のPTAという組織作りという点ではテーマに即しているかもしれませんが、かなり特殊な状況下の話として聞こえてきました。
もちろん、京都市においても周辺部で児童数減少の問題はありますのでまったく無関係ではありませんが。

統合の必要性として「子どもたちのために」ということが正面に出てくるのですが、それは「学業の場」としての小学校の役割が主体。
一方で、卒業生の心のよりどころや、地域の方々のコミュニケーションの舞台としての「コミュニティの場」としての小学校の役割を考えると、簡単に統合に賛成というわけにはいきません。

この二つの役割をどう捉えるかは、様々な部分で「学校のあり方」に影響を与えていきますね。


あと、最初に「行政の施策」として話が出てくるのですが、単純に「子どもために」と投げかけるだけで、その後の個々の思いにどこまでどのように対応されてきたかのお話は聞きたかったですね。
この日の話では、地域とPTAと校長先生との葛藤の記録となっていましたから。


まぁ、いろいろと思いは出てきますが、この児童数現象による統合に加えて、「小中連携」という点での統合ということも身近に起こっていますので、実際に行政の動き方と、問題に直面させられた地域・学校現場の問題をいろいろと考えていくことは大事だと教えていただきました。


第61回日本PTA全国研究大会 三重大会 1

2013-08-24 21:14:23 | PTA

第61回日本PTA全国研究大会 三重大会に参加してきました。

昨年の第60回は京都が開催地。
日P研究大会の何たるかを知らないまま、おもてなしスタッフとしてお手伝いさせていただいておりました。
あれから一年、今年はゆっくりと参加者として。

1日目は津市での第一分科会に参加、テーマは「組織運営」
午前の基調講演は 萩野 慎二氏
探査衛星「はやぶさ」を開発・運用したNECのエンジニアリング、プロジェクトディレクターさん。

お話の具体的な中身は、はやぶさの開発から7年間の飛行を元に、数々のトラブルをどのように切り抜けてきたかのお話。
宇宙・科学・技術好きにはなかなか面白いお話。
最後の方にちょっとだけPTAに”寄せて”「評価の仕方を加点方式にするメリット」もありましたが。

しかし、そのお話の中で印象的だったのは、トラブルへの対応の仕方。
もちろん、その開発段階から試行に試行を重ねて、失敗しない完璧なものを目指されたはず。
それでも、トラブルは起こる。
そんなときに、出来ないことを嘆くのではなく、そのときに出来る材料をフル活用して打開策を生み出していく姿に心打たれるものがありました。

成功するのは、偶然の積み重ねで、それよりも失敗することでそれを克服し成長していくことの方が大事なんだと。
むしろ「トラブルはラッキー」とまでおっしゃる言葉が響いてきました。
姿勢制御の機能が壊れたら、他の噴射機能を姿勢制御に流用したり、想定外の状況が起こったときに、それを克服することが新たなチャレンジだとプランを練ったり。
もちろん、トラブルが起こったときに「大歓迎」って事はなかったと思いますが、課題があれば燃え上がる技術屋魂といいましょうか…

理想や夢想に逃げるのではなく、今起こっていることを正直に受け止めて、それを糧にしていく…もちろん、そう”しなければいけない”となってしまうとしんどいことですが、一度受け止めることで視点を変えていくことは、普段の活動にも役立てることが出来る気がします。