コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

逐語録作成

2007-05-27 23:19:31 | ミニカウンセリング
火曜日、3回目の研修会に先立ち、後日発表する逐語録の録音をしました。今回はMさんとのペア。約束の時間ギリギリに着いたら、すでにMさんは待っておられました。少し暑かった日、西側に面してる小部屋で、エアコンをつけての録音です。

まず最初に私がカウンセラーでMさんがクライアント。15分かけて今の気持ちを聞かせてもらいます。沈黙も交えながらのゆっくりとした話でしたが、逐語録としては「沈黙○○秒」としか書かれない時間も、実際その場にいる私にはMさんの表情の変化とか、姿勢の変化なんかも感じながらの録音でしたね。発表のときにそのことを忘れず言おうと思っています。

交代して、私がクライエントで話をしました。最近私の中で問題になっていることを、結構早口で濃~く話したんじゃないでしょうか。(逐語録起こすの大変だと思います)
「高橋さんの時間です」「お話ください」「秘密は守ります」これだけのことで、どれだけ蓋が外されるかということを実感しました。押さえつけていたものが堰を切ったようにでてきましたもんね。もちろん、私の中に出てきたものを全て口に出すということはしませんが、言葉にならなかったものでも自分自身で「あぁ今私はこう思ってるんだ」ということと向き合える時間ですから。

いろいろな出来事は、Mさんにはつながりがないのでいろいろ話してしまいましたが、逐語録発表の時に一緒に研修会にいるメンバーに内容が聞かれることに後で気づきました。ちょっとドキドキですが、そのことも受け入れることが出来る”関係”が出来ている、今の研修会だという安心感もあります。

このミニカウンセリングをしたことで、この日からネット関係にも少し思いを外に向けられるようになった気がします。私には、ただの研修会ではなく、大事な時間ですね。

春期研修会 2回目

2007-05-18 01:26:34 | ミニカウンセリング
ブログは前後するが、月例会の前日、2回目のミニカンがあった。
今回から新しい参加者が1名。最初私が問い合わせを受けたのだが、世話役さんにふって、その後参加を決められたかどうか気になっていた。何をしたというわけではないのだが、出会いの関わりの中に自分も一枚かんでいるというのは嬉しいことだ。

最初に先生の方から大まかな流れの話があった。先生は「説明するより実践してなれていただきましょう」と話し出されたが、私からすると結構細かいところまで説明されていたように思う。私自身ポイントを押さえなおすことが出来た。
「うなづき」「主題」「段落」を意識することで「今、ここの気持ち」を押さえる。あとで、このポイントの確認が意味を持ってきた。

まだ参加者の逐語録が作成されていないので、今回は過去に先生が記録された逐語録を、N先生に添削していただかれたものを使用しました。
クライエントの話題は身体の疲れ-心の疲れ-休みたいという流れでしたので、私としては「休みたい」が主題だろうと。しかし、N先生の添削ではその話題の中心になっている部分ではなく、話題の切り替わり目の一言「今、力が抜けて楽になってこのまま寝てしまいそう」という部分が主題だと。今まで私は、話題を通じてクライエントが訴えようとすることに力点を置いていたように思います。それが話をしているクライエントの「今」だと。しかし、「今、ここの気持ち」ということであれば、確かに話題の合間に「楽」「寝てしまいそう」というまさにその瞬間にクライエントの中で起こってきた気持ちがある…話題についていこうとしている私は見のがしてしまうポイントですね。勉強になりました。
とはいえ、すぐに身につかないでしょうから、まずは意識して、実践を繰り返すのみです。

後半はSさんとペアを組んでミニカンの実践でしたが、クライエントとして話したときに、最近重く感じている自分自身の心の動きから、「ダメな状態の今の自分を受け入れて欲しい」という、思わぬ部分が飛び出してきました。「ダメな状態を何とかしよう」ではなく、今はこのままでもいいじゃんという感じでしょうか。この気持ちを出せたことはすごく大きい気がします。(かなり楽になりました)交代してカウンセラー役をしたのですが、自分が楽になったこともあってゆったりと話に聞き入っていた感じでした。Sさん自身、ひとつのポイントが明確化できたようでしたので、悪いカウンセラーではなかったようなのでほっとしています。

今回の参加者Mさんが、このブログや私が別でやってる音楽ブログを見てくださっているとおっしゃってくださいました。恥ずかしい気持ちもありますが、見てもらいたい気持ちがあるからブログやってますもんね。見てもらえて嬉しいです。
褒められると嬉しいもんです。

真カ研月例会 5月

2007-05-17 00:38:31 | 真宗カウンセリング
3月4月は出張や家の都合でお休みしましたので、久しぶりの月例会です。
今回から、テキスト「人間関係論」の第2章。新展開の1回目ということで、今後の進め方の確認から入り、レジュメの担当を決めました。当たり前のことかもしれませんが、世話役が一方的に進行するのではなく、時間がかかっても丁寧に進め方を確認していくことはすごいことだと感じます。

その後、序文から最初のセンテンスまで勧めていきました。その序文の記述をめぐって、おそらく直訳されているだろう表現が非常にまぎらわしく、おかげで素通りせずに意見交換によって深めていけました。個人で読んでいたら何となく自分の体験や感覚に引き寄せて「つもり」で読んでしまいますから、こうして引っかかりながら読み進めることは大事でしょうね。

後半はどんどん話題が広がっていったのですが、ロジャースさんの論文に書かれている互いに「育ちあう」ことは、理想であり難しいことではあるのですが、成果至上主義が当たり前の感覚になっている現代だからこそ、「こうありたい」という重石としてロジャースさんの論文を学ぶ必要が、少なくとも私にはあるなと。

風邪を引いたときに、すぐに回復の結果を求めて投薬することを望んでしまいますが、一時しのぎではすぐにまた風邪を引きます。一番良いのは根本の解決…体質改善ですね。当然それには時間がかかる。でも大事なこと。
そんなことを考えていました。

春期研修会 1回目

2007-05-10 01:31:10 | ミニカウンセリング
いよいよ春のミニカンが始まりました。
当日、世話役の方から留守電とメールがありました。ちょっとしたことなんですが、こうしてかまってもらえるのは嬉しいことです。世話役さんの温かい人柄を感じました。

会場に入ったのは始まるギリギリ。私は最後から2番目でした。今回は参加者が少ないことを事前に聞いていましたが、久しぶりにご一緒する方おひとり。懐かしい顔に出会えて嬉しかったですね。後二人は継続して参加の方。私含めて4人が参加者です。後はいつもの先生と世話役が3名、そこに今回から世話役のアシスタントにお一人。この方は以前は参加者としてご一緒させてもらった方です。
つまり、全員が顔見知り。これはこれで安心できる感じがあります。
もしかすると、来週から新しい方が加わるかもしれません。

最初に主旨の説明があり、次に自己紹介。すでに何を話したかは忘れました。
逐語録のペアを決めて休憩の後、実践に移ります。

今回はOさんとペア。
カウンセリング以外でも、法座などで何度も一緒になっているので気が楽です。と思ってましたが、よく知っているだけにかえって話しづらい感じも少しありましたかね。最初はクライエント役で話をしたのですが、最初に出した話題から脈略なくあちこちに、思いつくまま話をしていき、私自身なんか収拾つかない感じがありました。”聞いてもらってる感”が楽に自由に振舞えさせてくれたんでしょうね。最初のちょっとした話しづらさはいつの間にか消えていました。時間いっぱい話しても到達点に届いてない感じだし、まとまりもしていない感じだったのですが、カウンセラーのOさんが返してくれる時間でポイントポイントを押さえて返してくださったことで、私が何を話していたかが見えてきました。そう、私自身は見えない状態で話していたのですが、あらためて振り返ると行きつ戻りつしながらもひとつのテーマが底にあって、脈略ないと思っていたものがつながっていたんですね。
なんか、面白い経験をした感じです。これも聞いてもらうことによって気付きが生まれるパターンなんでしょうね。アドバイスをもらうのではなく、カウンセラーさんに寄り添ってもらうことで、自己の中に成長(きづき)が生まれる。

交代して今度はカウンセラー役として聞かせてもらいました。話の中身もよく分かるし、問題にされていることも結構はっきりしているようでしたので、途中で何度かまとめてレスして見ました。ちょっと沈黙を大事にせずに焦った感もあるのですが、久しぶりに感覚を取り戻すにはいい感じだったんじゃないでしょうか。

毎回1から始めるのでは何のために毎回継続して参加してるんだ、ということになりますが、今回顔なじみのメンバーだったことと、先日から法座などが続いていることもあって、そこそこホットな状態から始められました。
回を重ねて、また新たなステージに立てればいいですね。



いよいよ春の研修会が始まります。

2007-05-08 01:33:34 | ミニカウンセリング
明日から春の研修会、ミニカンが始まります。
どんな参加者がいるのか楽しみです。

私自身はというと、ちょっとナーバスな感じが強いかな。
どんな方とペアになるかわからないけれど、もし自然に話が出来る状態になったら、奥底からとんでもないものが出てくるかもしれないと恐れています。
もしかしたら恐れている自分を見つめるところで停まるかもしれませんし、もしかしたら恐れている中身が飛び出すかもしれない。
普段は成り行きに任せて、そのときにでてくるものをでてくるように話するのですが、ちょっと神経質になってる感じかな。事前に心配しても仕方ないのにね。

フォーカシングとか内観とかを勉強してて、ひとりで省みる訓練をしてたらこの状態でも深められるんでしょうけど、私の場合は相手がいる状態で聞いてもらうことで気づくタイプだと思っていますから…明日からのミニカンが楽しみであり、不安でもあります。

と、ここで言葉にして見ることで落ち着きをはかっていますし、実際に落ち着いてきた感じです。

やっと寝れそうです。