親子コミュニケーションのちょっとした心がけ 3
前回の「ありがとう と言う事」に似ているようですが、今回も簡単に出来る(ようでなかなかできないことでもあるのですが)ちょっとした言葉への意識です。
きれいなものを、声に出してきれいと感じる
世の中にはきれいなものがあふれてます。
でも、日々の生活に追われて、そこに目が、気持ちがいかないんじゃないでしょうか。
毎日通る道にふと咲いている花
子どもを迎えにいった帰り道の夕焼け
曇り空のスキマからこぼれてくる一筋の光
子どももそういうものを目にして「生まれてくる感情」があるはずです。
でも、さいしょからそれを「きれい」と表現できるんじゃなくて、立ち止まって「きれい」とつぶやいている人を見て真似をすることから覚えていくんじゃないでしょうか。
これだけ簡単なことなのに、毎日の忙しさに追われて立ち止まる余裕がないのはよく分かります。
私だって、そんなこと忘れっぱなしですから。
だからこそ、意識していようと思います。
子どもが立ち止まって何かを見ているとき、のど元まで出てきている「止まらないで」「はやくしなさい」と言う言葉に気づいた時、ちょっとだけ待って同じ方向を見てあげる。
そこに花があったり夕焼けがあったりしたら「きれいだね」と言葉にしてあげる。
「うん、きれい」
この一言って子どもにとって大事なものだと思います。
そして、親の方もちょっとでも意識の端っこにそういうものが止まったら、ちょっと自転車のスピードを緩めて、できれば立ち止まって一息ついて「あれ、きれいだね」と教えてあげてください。
子どもにとってもいいことですが、私自身にとってもきれいなものに気づくことって素敵なことじゃないですかね。