コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

ぐるーぷ わ

2013-02-27 11:14:02 | 「聞き方・伝え方」学習会

土曜日に新しいグループをスタートさせた。

以前このブログでも紹介させていただいた「ぐるーぷ”わ”」

わ=輪 であり、演壇から話すのではなく平座で皆が同じ目線。
普段は立場や役割を背負ってるけど、それぞれが一人のパーソンとして。
なので、名前も毎回「こう呼んで欲しい」というものを自己申請で。
ちなみに私は「京ちゃん」

わ=和 であり、「なごみ」と「つながり」
場所と時間を決めることで、日常から切り離してゆっくりしていただく。
それぞれがなごめれば、自然とつながってくる。
もちろん、対立があっても、それがその時のグループの有り様ならそのように。
(意味があるならね)
ただ、無法地帯にならないようにするのは私の役目。
 
わ=話 であり、話したいことを話せるような場を共有。
ギリギリまでは「発言したい方は発言したいままに」
吐き出したいことは吐き出せる場所でありたい。
ただ、誰かを攻撃したり批判・否定されることのないようには「場の提供者」として参加者の安心安全は心がけて。
 
 
とりあえず「誰もこなかったらどうしよう」という不安は裏切られ、来てくださったかたと素敵な時間を共有させていただいた。
次回の3月23日までは会場を予約済み。
4月以降も最終土曜日に設定するつもりだけど、ちょっとPTAなどの様子をうかがってから。

さて、どのようなものに成長していくか楽しみ。

九条中学校区地生連 家庭教育学級

2013-02-24 22:26:43 | PTA

先週の木曜日に地域生活指導の研修会に参加した。

講師は田本博子氏、ソフトボールでオリンピックの舞台に立ち、今は京都市の中学校で教諭をされている。

 

お話いただいたことの中心は感謝の心。

私も親子コミュニケーションの大事な要素としてとりあげていること。

田本先生は実践的なところで、例えば買い物をしたときに、店員より先に「ありがとう」と伝えることを大事にされているという。

今の自分があるのは親からつながる祖先のおかげだと感謝の気持ちを大事にされている。

アスリートとして様々な逆境と向き合った時にも、相手を責めるのではなく、そういう状況を「与えてくれてありがとう」という受け止め方。
学ぶところはいっぱいありますね。

いろいろ大事なお話を聞かせていただきましたが、そこはすぐぬけてしまう私のこと。

ぜひ直接機会をもって聞いてください。


私の受け取りは、他の話題も含めて、また改めて。

 

旬な話題として、メダリストになった田本先生も、体罰は受けていないということ。お「お前が必要だ」と言われて、その思い報いるために頑張れたとおっしゃってっました。


仙台市PTA会長のお話を聞きに行って 2

2013-02-20 22:44:43 | PTA

 

今回のお話の最後に、強調されていた言葉があります。
「どうか、忘れないでください」

人は誰も「慣れてしまう」ということがあります。
もしかしたら、しんどいことを「忘れる」ことで、しんどさを無くす…そこまでいかなくとも軽減させる働きがあるのでしょう。
その効果とともに「慣れる」感覚を利用して、物事の重大性を軽減させてしまいます。
これが「悪いこと」というつもりはなく、仕方のない心理の働きなんでしょう。

だからこそ。
仙台に訪問してお話を聞かせていただいた校長先生や教育委員会の方、PTAの皆さんがそろっておっしゃいます。
「まだ終わっていません」と。

あれだけ連日放送したメディアも、いじめや体罰、AKBが丸坊主にしたなどのニュースであふれています(それさえも新しい話題の前には消えていきます)
では、東北で被災された方は居なくなったのでしょうか?

今回見せていただいた写真の数々は、過ぎ去った風景だけではなく「これから数年間、ここで生活できることはありません」というものもあります。
持ってきてくださった東北の新聞は、まだ連日行方不明者の数字が記載され、その数字は変化しているそうです。
定期的にダイバーの方が海にもぐり、行方不明の方の手がかりを探しておられます。

大きく被災した学校の生徒は、別の学校を間借りして授業を再開しています。
津波被害以降も余震によって校舎が使えないままの学校もあります。
もうすぐ2年を迎えますが、「復興」は始まってもいません。

そんな中、みなさん一生懸命生活されています。
「だから大丈夫」ということは、私のほうから判断することじゃありません。
まずは、まだ終わっていないということを意識することから。

いろんなレベルでの復興準備が進んでいますが、PTAとしてまず考えるのは「子どもたち」のことです。
何とか最低限の「授業を受ける状態」は確保されるように努力されていますが、先に書いたように校舎自体がまだ復興されていない現実があります。
子どもを残して、家族が被害に会われた家庭もあります。

国単位や自治体単位の取り組みに協力・監視(復興財源を掠め取るような事例は断固として許すことができません)することもしながら、全国のPTAとして「心のきずな61キャンペーン」に協力すること、公布することによって、「まだまだ支援活動が必要だし、できることはある」ということを伝えていくことが大事だと思います。

「忘れないでください」という言葉に応える手段として、具体的に(金銭的に)支援することと同時に、活動することで「忘れてないよ」というメッセージが届けられます。


あと、福島のこともお話くださいました。
地震・津波とはまた違う次元の問題が横たわっています。
自分の身を守るために、危険なものを遠ざけようとする心。
自分のことや、家族を守るためには、そういう心が起こっても不思議ではありません。
しかし、被害者であり、傷ついている人を、必要のない言葉や行為でさらに追い込むことは許されることではありません。
風評というものの怖さもあります。
しかし、自らの行いを省みて、知らず知らずのうちに「くくり」でもって判断していないか考えることは大事だと思います。

 

もしかしたら内田さんが伝えようとしてくださったことを受け止め切れていないかもしれません。
何か活動していることで「私は何も考えていない人ではない」と驕っているだけかもしれません。
もっと必要なことがあれば聞かせていただきます。
が、今はまず少しでも伝えることから。

心のきずな61キャンペーンをお知りおきください。


仙台市PTA会長のお話を聞きに行って 1

2013-02-18 01:17:50 | PTA

京都市PTA連絡協議会の会長さんから「仙台市Pの内田氏が講師で来られるのですがお話を聞きにきませんか」とお誘いを受けた。
出張の予定と微妙なところだったが、上手い具合に出張がなくなり(仕事的には痛手だが)お伺いすることが出来た。

O中学を会場に、地生連と家庭教育学級の合同行事だったようだ。

11月に仙台を訪問させていただき、そのときにガイドを(バスを運転しながら)してくださったのが内田会長だった。
お話は当時の様子と今の様子を交えて、写真を使いながらの解説で、参加者はみな声を詰まらせてお話に聞き入っていた。

「最初に伝えたいことを伝えておきます」と言って話してくださったことは
「避難訓練は本気でやってください」と言う言葉。
いろんな思いが込められているのだろう。

最初の話と途中の話が混じるが、その言葉に込められたことのひとつは、避難マニュアルどおりにまずは動いてみて、その上で地域に状況にあわせて独自のマニュアルを考えてほしいと言うことでした。
もちろん、子どもらがいざと言うときに本気で避難するためには、ちゃんと訓練で「どうすればいいのか」を知っておく必要があるからでしょう。
前回仙台に行かせていただいたときも、荒浜小学校の校長先生から
「本来のマニュアルどおりではなく、考え上で備蓄場所などを検討しなおし、それが結果につながった」というお話を聞いています。
備蓄場所のはずだった場所は津波で水没したが、3階4階に備蓄場所を変更していたために活用できたと言うお話。

今回もうひとつ聞いて驚いた話が。
うちの地域でもそうだが、避難訓練は休日の昼間に行われる。
地域の方が指定された一時避難場所に集まり、点呼を取って2次避難場所の学校へ。
今回の震災は平日昼間に起こったもの。
地域の大人たちは仕事で別の場所に居る。
反対に、会社などに多くの人が居る。
学校に避難してくるのは、普段この場所で避難訓練している方ではない。
また、交通が遮断されると、自分の家に帰れない人たちが手近な避難場所に集まってくる。
普段、地域で把握している人数とは大きくかけ離れ、備蓄されているものの数が合わなくなってくる。

言われてみると当たり前だが、これは大きな驚きをもって、普段の型どおりの避難訓練しかしていない私に響いた。

 

もうひとつ力強くおっしゃっていたこと。
普段から自分の手で子どもとつながっておいて、周りの危険な場所を一緒に見ておくこと。
携帯電話などはなんの役に立たないものになる。
離れた場所で子どもに何かを伝えると言うことはできない。
だから、普段に、自らの力で子どもとともに歩いて回って危険場所をお互いで確認しておくこと。


お話を聞いてから少し時間が経っているので、細かいニュアンスは違っているかもしれないけど。

その後、当時の様子や今の様子を写真とともにお話いただいた。
私自身、仙台訪問でいろいろ感じたが、そのころからまだほとんど復興は進んでいないようだ。

ここからもうひとつの「伝えておきたいこと」になるけど、長くなったので続きは改めて。

仙台訪問時の記事1

仙台訪問時の記事2

仙台訪問時の記事3


ご案内を交えて、最近の思いを

2013-02-14 01:55:28 | コミュニケーションワーク

最近の興味の中心と、これからの活動をいろいろ考える。
やりたいことが経済活動につながるのが理想ではあるけれど、当面はボランティア的な動きが中心となりそう。
その辺は、なんどかミニカウンセリングなどで話題にして自分なりに整理がついてきているけど、ようは
「お金を稼いで、そのお金と余暇で好きなことをする」
「お金にはならないが、好きなことをする時間を持つ」
という二つのことは、最終的に「時間をかけてお金が手元に残らない」という点ではほぼイコールじゃないかと。
で、結果好きなことが出来ているのならば、人生としては楽しんでる方じゃないかなと。
もっとも、先にお金を稼いでおけば、お金が必要なときは楽しみを我慢してそちらにまわせるけれど、ボランティアで楽しんでいるだけなら、いざというときにお金がないという問題は残る(今はその状態…苦笑)
しかし、先に貯めることに集中して、そのまま年をとりいざというときにやりたいことがやり損ねるということもある。
まぁ、こういう考え方の人間はお金を貯められないんだろうなと。

ということは置いといて、これまでの数十年間ボランティア的に活動してきたことに一区切りをつけたことで、その分ほかの事に時間・体力・気力を差し向けることが出来る。
その際たるものがPTA活動だけど、そちらはどんどん活動の輪が広がっている。
しかもまだまだやるべきことの余地はある。
この3月で一区切りをつけながらも、4月から新たな動きの予感(というか内定というか)もある。

そのほかに、個人的に動き出したいことが何点か。
私自身は「自分が動かしだす」というタイプではなく、周りからの要請に応えて動くことが多い。
幸い、そういうパズル的な感じで、要請の応えることで自分のやりたいことが充たされてきた。
これからもそういうことが中心になっていくと思う。

そのメインが「真宗カウンセリング研究会」の活動。
真宗との関わり方と一線を引いたとはいえ、私の中に大きな割合を占めているのは真宗-親鸞聖人-お釈迦様-阿弥陀様の教えを礎としたもの。
そこをダイレクトに刺激し、お念仏に返していただけるのは、カウンセリングの場で出会う”人”とのかかわり。
また、いろいろ動きながらも、やはり根底にあるのはロジャース氏のベーシックな人間肯定感。
真宗カウンセリングは、私の軸になるのは変わりない。
来年度もそこには積極的に関わらせていただきたい。
年間のスケジュールもほぼ決定済みで、案内パンフレットも近々校了する。
それにあわせて、真宗カウンセリング研究会のHPも更新するので、そのときは紹介させていただきたい。

もうひとつが、今年度実験的に進めてきた「新しい傾聴を生み出す会」
こちらも4月からは京都の新会場でも開催することが決まった。
今まで場所的に、興味はあるが参加は難しいという方々にも、少しは敷居が低くなるのではと期待している。
カウンセリングの実践的な部分で、「理屈的にはわかるけど基本的な対応で大丈夫だろうか」というような事例を検討しながら、一方ではベーシックなかかわりの大事さを、もう一方ではベーシックの枠を超えた実践的なスキルアップを学んでいける集まりだと自負している。
もちろん、”傾聴”を一から学びたい方にも対応できる。
「新しい傾聴を生み出す会」 (画像ファイルです)

また、ここ数年、学んで活動してきた「発達障害」についての活動も新たな展開を向かえそうだ。
今年度の活動を発展させた取り組みも始まるし、私自身一歩踏み込んだ活動の予感がある。
こちらも近くご案内できることと思う。

もうひとつ、学びを実践に移す場を考えている。
学びとしては私自身の中にインプットされてきている、宗教観・カウンセリングマインド・発達障害の関わり・PTAでの保護者の悩みなどを、気軽に話し合い聴きあい出来る場を作ろうというものだ。
これまである会で「聞き方・伝え方の学び」として、月一回の会を持っていたが、体調のこととその会との距離感の関係でお休みしていた。
そこで感じてきたことを元に、まずは場と時間を用意して、来られた方とともに場を作っていければという思いだ。
どのような発展をするのかわからないが、まずは2月と3月に開催してみる。
なにか目的を持って人を集める方が集まりやすいんだろうけど、ここはあえて「何が起こっても大丈夫」という精神でもって動いてみたい。
カウンセリング的に聞いてほしいという方もOK、宗教の話を語り合いたい方もOK、子育ての悩みを共有したい方もOk。
個人的には、他宗派の方のお話しも聞きたいし、講師を呼んで発達障害の話題をしてもらうのもいいなという、かなり欲張った企画。
ゆくゆくは希望者に合わせて枝分かれして、学習の会や音楽療法の会なんかにも発展させたかったり。
「ぐるーぷ ”わ”」(PDFです) 


ここ数年、物欲的なものは沈静化してる感じだけど、こういう方面はメラメラ燃えてきている気がする。
コップの水を空にしなければ新しい水が入らないように、一つを捨てることで新たな可能性が生まれてきている。
そんな流れを感じている。


小P連研修会 山本シュウ講演会

2013-02-07 00:02:06 | PTA

今日は小P連今年度最後のイベント「研修会」として、山本シュウさんのお話を聞かせていただきました。

役割の関係で前半は受け付け待機だったんで途中からしか聞けませんでしたが、会場の盛り上がりはオープニングから漏れ伝わってきてました。
お話の中身は、ぜひ機会を見つけて直接聴いていただければと。
そのキャラクター、演出力含めて、楽しめてためになりますよ。

で、このブログでお伝えしておきたいのは、山本シュウさんの態度。
当然参加者は「親」なんですが、そのしんどく苦しい立場を一切否定せず、コミュニケーションで上手くいかないことも「そういう対応で育ってきた、われわれも被害者です」と受け止めて、責めることがない。
子どもへの応対の仕方に「受容する」ことを大事に話されますが、なによりも山本シュウさんが聴衆を受容してくださるのが感じられる。

また、子どもに何か伝えるときにも「私メッセージ」を意識した手法を教えてくださる。

それらを、学習的に伝えるのではなく、見て楽しめる演劇風にエピソード交えて(逆にほとんどがエピソードトーク的)話してくださるので、会場は笑いが絶えない。
で、笑いながら心にグサグサと突き刺さるものがある。
あまりにも普段の自分の姿を見せ付けてくださるから。

アドバイス的に、また正論的に自分の姿を指摘されるとあまりいい気はしないのですが、笑いの中に盛り込まれると「うぅ、私のことや…」ってね。

カウンセリング的な言葉や話題はなくとも、そこにはカウンセリングマインドが流れているのありありと感じられるのは、とても嬉しいことです。

京都でしたら3月にも講演に来られますので、興味ある方はぜひ。
PTAでなくても、カウンセリングを学んでいる方にもお勧めします。
右京区人権啓発事業
「右京ふれあい講演会  レモンさんの地域で子育てアドバイス」

この日は私は地元PTAの行事があるので行けませんが。

山本シュウさんのHPもご紹介しておきます。
レモンさん.net
スタッフはTシャツでシュウさんと参加者をおもてなし。
終わってからサインしてくださいました。