今回の夏試験で、とりあえず、日本福祉大学を卒業するために必要な124単位がそろいました。
でも実際は、124単位のうち、108単位は認定単位。4年次編入ですので学習期間はわずか1年。その1年を待たず、半年で卒業が確定してしまう大学とは、いったいどういうものなんだろうか・・・そんな疑問を持ちつつも、本学は、思われているほど安易に卒業ができるわけではありません。
「と言っても、試験はネットで替え玉受験ができるし、自宅で受験だからカンニングし放題じゃないか。だから、あんたもちょちょいのチョイで単位がそろったんだろう!」と思っている方もおられるでしょう。実際、私がそうでしたから。こんな欠落システムで学習しても、意味がないのでは・・・と疑問に思っていました。
確かに、やろうと思えばできなくはないでしょう。受験の際、隣に天才がいれば答えを教えてもらって楽々合格です。でも、正直、本学を卒業するために、天才を準備するといった労力やコストを投下する人がいるのであれば、見てみたいものです。というか・・・「俺、大学卒業したいから、隣で答え教えてくれよ」って、頼めます?絶対無理!そんなお願いするくらいなら死んだ方がまし!って感じるのは私ぐらいでしょうか。
一人で受験するのなら、結局は、他大学でもよくある「持ち込み可」の試験と大差ありません。「自宅だからカンニング」と思うのと、「持ち込み可で試験会場でカンニング」って思うのと、どこに差があるのかわかりません。そもそも、テキストを見ることはカンニングなのでしょうか?「テキスト見れるならバカでも合格じゃん!」って思うのなら、一度受験してみればよい。なんせ、社会人になってから無敗だった私に、初めて「単位修得ならず」と、土をつけたのが本学の試験なのですから。全くもって侮れません。
60分で凡そ30問回答するのですから、1問2分です。2分でテキストを調べ切れますか?最終ページの索引に載っていない言葉もあるのですよ。加えて、「五肢択一」ならまだしも、「五肢択二」とか「間違っているものをすべて選べ」っていう問題もあるのですよ。
それに、受験資格を得るために、視聴しなければならないコンテンツがバカみたいに大量っていうのも「ヤバい」のです。机に座って一から見ていると余りの苦行に参ってしまいます。とはいえ、私のようなながら視聴をお勧めするわけにもいかないのですが。
それでも、みんな卒業してしまうのは、難関科目がある一方で、激甘の科目が存在するためです。「学生なめとんのか!」と思うくらい、小テスト丸写しの問題があったりすると、「カルタ取り」といった感じで、机や床に並べた小テストのプリントアウトした問題を探すこととなります。まあ、そういう科目もないと、5割を超えるような高い卒業率は維持できませんから。
そういう「裏技」がある大学なのですが、今回、徹底した福祉科目のみの履修とし、そんな状況でも単位を落とすことなく、無事卒業にまでこぎつけることができ、大変うれしく思っています。振り返ってみると、成績は「A」と「B」が半々ぐらいといった平凡すぎるものですが、今の私の境地としては、成績の評定より、卒業の確定の方がうれしいわけでして(笑)。