次男は今日までが文化祭。
ということで、家内と長男とで外食+買い物に行ってきました。夜は次男が帰宅したものの、長男はバイトで外出。なかなか一家団欒とならないのが残念なところ。
高校の文化祭の後は「打ち上げ」がありそうなものですが、「また別の機会」ということで次男は帰宅。まあ、高校3年生=受験生なので仕方ないところなのかもしれません。
その次男の受験に際し、今まで知らなかった言葉が「指定校推薦入試」。AO入試のようなものかと思っていたのですが、保護者向けの冊子を読み込んでみたところ、全然違った位置づけの入試であることを理解しました。
なんと、指定校推薦による受験は合格率が概ね100%!よほどのことがない限り合格することとなります。ただし、それは、学校長の推薦が取れた場合に限定されます。そして、その推薦は各大学から与えられた「枠」に縛られます。冊子をひも解いてみると、最低限のボーダーとして、5段階の成績において、例えば早稲田は全体平均4.0、慶応なら全体平均4.1とされています。そしてさらに細かい条件がたくさんついています。理系なら物理が必須とか、理系科目の平均で評定が××以上とか。さらに、人物像においても条件があったり、欠席日数にも条件がついています。
では、その条件をすべてクリアできればいいのかというと、当然クリアしなければいけないのですが、更に、各学部あるいは学科によって、2名とか1名とか「枠」があるので、条件を満たした成績上位者から「枠」を奪い合うこととなるので非常にややこしい・・・
去年の指定校推薦の合格者の評定からすれば、次男はどこの大学でもいけるはずなのですが、成績上位者と志望校が重複すると、選考から漏れてしまうのです。事前の調整はないので、たまたま行きたい大学が重なってしまうと校内の一次募集では合格せず、二次募集に回ってしまうこととなります。まさに「運」の世界!あるいは、「情報」を制した者が勝者となるのです。
とはいえ、次男は「オープンキャンパスの印象」と「やりたいこと」を優先して、「えっ、その大学・・・?」という大学を書いて提出したそうです。過去3年間の合格者の評定からすれば、次男の評定なら合格できるはずなのですが、たまたま、成績上位者がいた場合、不合格となってしまうわけで。
正直、センター試験や二次試験を受験せずに、大学に合格できること自体信じられないことなのですが、私立大学だと、AO入試や推薦入試で約50%が決まる時代。本当は、試験を受験して国立大学を目指して欲しいところですが、都立高校受験で惨敗した結果を考えると、本人が「指定校推薦でいい」と言っているなら、この制度を活用するのもありなのかな・・・と思っています。
それにしても時代は変わったのですね。私が高校生の時代、とりあえず国公立を受験して、不合格なら浪人をして来年頑張る!って感じだったのに、今は「浪人」がかなりのマイノリティに位置づけられています。やはり、大学全入時代に合った受験というものがあるのでしょうね。
以下、ネットに記載されていた記事。
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推薦入試は学校側が生徒を推薦します。
なので、この学校の顔として、校長先生に推薦したいと思われた人のみが受けられることになります。
また、指定校推薦と公募制推薦の2つに推薦入試は分かれます。
AO入試は、自分の長所や特技などで、自分が自分を推薦する入試になります。
なので、推薦入試は学校の成績や員会活動などの過去の推薦、AO入試はこれからに期待する未来の推薦という違いがあります。
指定校推薦とは、大学が高校に推薦枠を与え、その大学に進学を希望する人の中から高校側が生徒を選抜(校内選抜)します。
校内選抜は、9月の初めに募集が始まって、9月の終わりごろに結果がでます。
そして、選抜された人のみが指定校推薦の入試を受けることができます。
また、指定校推薦の入試の合格率はほぼ100%なので、校内選抜が通れば合格がほぼ確定したことになります。
校内選抜で最も重要視されるのが「学校の成績」で、推薦枠の定員になるまで成績の良い順番から選抜されます。
同じくらいの成績の生徒がいる場合は、委員会活動やクラブ活動、普段の生活を見て決めます。
なので、実際に試験ではその大学に合格できない学力なのに、指定校推薦で合格できる事がよくあります。
また、学年で一番成績が良くても停学処分や大きな問題を起こすと選抜されません。
指定校推薦の試験は小論文と面接の大学が多く。一度その大学と決めて合格したら絶対に入学しないといけません。
公募制推薦とは、高校から推薦されている事と成績の平均評定がある一定の基準を満たしている事で受けられる入試(公募制一般推薦入試)になります。
指定校推薦の全員合格とは違って、公募制推薦は倍率によって不合格になる可能性は十分にあります。
また、試験を行うのは11月で、内容は小論文と面接を行う大学が多く、学科試験がない大学が多いです。
ですので、学校の成績は良いけど、偏差値があまり良くない人に公募制推薦がおすすめになります。
公募制一般入試のほかに、「公募制特別入試」というのもあります。
公募制特別入試は、学校の成績以外の実績が中心の入試で・・・
- 自己推薦
- スポーツ推薦
- 課外活動推薦
の3つがあります。
自己推薦は学校の推薦が要らない推薦入試、スポーツ推薦は全国大会優勝などの運動部で、課外活動推薦は、文化部や生徒会の活躍で出願することができます。
また、公募制一般推薦と同じで、内容は小論文と面接で、時期は11月になっています。
AO入試には、推薦入試とは違って、学力テストは行わず、誰でも自らの意志で受験することができる入試になります。
学校の成績は良いとは言えなくて、特に部活動や委員会をやっていないけど、その大学に入りたいと思う気持ちがある人におススメになります。
ですので、生徒の大学への意欲を見る入試方法になります。
主な流れとして、まず、夏休みのオープンキャンパス・説明会に参加します。そして、エントリーシートを提出して、面接を30分くらい行います。
面接の後に、電話や書類で出願許可をもらえれば、作文や志望理由書も含めた出願書類を送って、合格・不合格が発表されます。