クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

鬼あざみ清吉の墓~雑司が谷散歩・6

2015-04-04 | クリン江戸散歩

 「豊島区・旧宣教師館」から、目とはな(鼻)の先に、

「雑司が谷霊園」が あります。

 ここは、名だたる文ごう(豪)や教育者などが眠る、

都内くっし(屈指)の 

ブランドれいえん(霊園)

 小説・「こころ」のブタイ(舞台)になったこともあり

 夏目そうせき(漱石)のはか(墓)が、一番人気ですが

・永井荷風や、

・泉鏡花や、

・小泉八雲の はかもあったりして、

「墓マイラー」が

ひきも切らず

しかし!

道あんない(案内)もなく 広いので、

全部さがすのは けっこう・むずかしい。。

 同行のジェマちゃんなど、自分の家のおはか(墓)をさがすことさえ・苦労してました

そんな中、

クリンたちが 気になったのが、

ふと目を引いた、

「鬼あざみ清吉の墓」

 (・・・・ぎぞく?)←義賊

オニアザミ・せいきちとは、

江戸時代 有名だった「盗賊」で、

「ねずみ小僧次郎吉」みたいな・ポジションの

はんざい(犯罪)者

打ち首・ごく(獄)門になっても

ここに ほうむられ、

「歌舞伎」や「講談」、

「上方落語」で 語られるほどになった人

 (・・・・いったい、どんな、むねのすく「泥棒活劇」を えんじたのかしら

クリンは きたい(期待)して

この人のこと しらべたのですが、

ちょっと ようすが、ちがいました・・。


<上方落語・要約

 清吉は、子どものころから めんどうくさい・ワルガキで、

(これは将来、ろくな大人にならない)

と思われて、

早くから ほうこう(奉公)に出されました

しかし、十年後、

いっぱしのなりをして、親元にかえってきた清吉は、

しんみょう(神妙)な言動ながらも

「奉公人」には ふさわしからぬ

大金を もっていました

すぐに、

(悪いことをして手に入れた金だ

と気づいた 両親は、

なげきかなしみ、改心するよう言いますが、

開き直った清吉は

「だったら、あばよ」と 家を出て、

ふたたび・とうぞく(盗賊)仲間と

荒かせぎする 日々へ・・・。

http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug319.htm


らくご(落語)では、

気落ちした「継母」が死に

父が身投げをはかったところに

清吉があらわれて、助ける

というストーリーに なっていますが、

 じっさいの清吉の ぬすみっぷりは、

「白昼堂々・暴力追い剥ぎ」という

すごみのあるものであり、

ダークヒーローとは 言い切れない、

生き方と 死にかただったようです。。

 政治と治安が乱れた 江戸後期の人とはいえ、

なんとなく

きょう(矯)正できない・むずかしさを

かんじてしまう

オニアザミ・・

 「触れないで」という花言葉が、似合いすぎています。。

(つづく)


 


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