「豊島区・旧宣教師館」から、目とはな(鼻)の先に、
「雑司が谷霊園」が あります。
ここは、名だたる文ごう(豪)や教育者などが眠る、
都内くっし(屈指)の
ブランドれいえん(霊園)
小説・「こころ」のブタイ(舞台)になったこともあり、
夏目そうせき(漱石)のはか(墓)が、一番人気ですが、
・永井荷風や、
・泉鏡花や、
・小泉八雲の はかもあったりして、
「墓マイラー」が
ひきも切らず
しかし!
道あんない(案内)もなく 広いので、
全部さがすのは けっこう・むずかしい。。
同行のジェマちゃんなど、自分の家のおはか(墓)をさがすことさえ・苦労してました
そんな中、
クリンたちが 気になったのが、
ふと目を引いた、
「鬼あざみ清吉の墓」。
(・・・・ぎぞく?)←義賊
オニアザミ・せいきちとは、
江戸時代 有名だった「盗賊」で、
「ねずみ小僧次郎吉」みたいな・ポジションの
はんざい(犯罪)者
打ち首・ごく(獄)門になっても
ここに ほうむられ、
「歌舞伎」や「講談」、
「上方落語」で 語られるほどになった人
(・・・・いったい、どんな、むねのすく「泥棒活劇」を えんじたのかしら)
クリンは きたい(期待)して
この人のこと しらべたのですが、
ちょっと ようすが、ちがいました・・。
<上方落語・要約>
清吉は、子どものころから めんどうくさい・ワルガキで、
(これは将来、ろくな大人にならない)
と思われて、
早くから ほうこう(奉公)に出されました
しかし、十年後、
いっぱしのなりをして、親元にかえってきた清吉は、
しんみょう(神妙)な言動ながらも、
「奉公人」には ふさわしからぬ
大金を もっていました
すぐに、
(悪いことをして手に入れた金だ)
と気づいた 両親は、
なげきかなしみ、改心するよう言いますが、
開き直った清吉は、
「だったら、あばよ」と 家を出て、
ふたたび・とうぞく(盗賊)仲間と
荒かせぎする 日々へ・・・。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug319.htm
らくご(落語)では、
気落ちした「継母」が死に、
父が身投げをはかったところに
清吉があらわれて、助ける
というストーリーに なっていますが、
じっさいの清吉の ぬすみっぷりは、
「白昼堂々・暴力追い剥ぎ」という
すごみのあるものであり、
ダークヒーローとは 言い切れない、
生き方と 死にかただったようです。。
政治と治安が乱れた 江戸後期の人とはいえ、
なんとなく
きょう(矯)正できない・むずかしさを
かんじてしまう
オニアザミ・・
「触れないで」という花言葉が、似合いすぎています。。
(つづく)