と 同じ、小説NONに
けいさいされ、
人気だったという・時代げき(劇)に、
『首斬り浅右衛門人情控』という
たんぺん(短編集)が あります。
(千野隆司っていう作家さんが 書いています)
「首斬り浅右衛門」というのは、
江戸時代
牢屋の死刑執行人だった
やまだあさえもん(かんじ:山田浅右衛門)
歴代の山田あさえもん
は、徳川家の下、
もっとも・人間の肉を ぶったぎっていた人間
の はずですが、
中でも
(安政の大獄の刑死者を斬った)7代目は、
小説やドラマに よく出て来ます 本作も、「第7代山田浅右衛門」
を 主人公として、
7話からなる・処刑秘話が
そうさく(創作)されており、
「蝉の音」は その最後の小話です
<かんたんに、あらすじ> 小悪党の兼次郎
は 処刑直前、「自分を売った人間への報復
」
を 口にし、
わらいながら、斬首されます
が、
数日後・・
実際に その人間が殺され
浅右衛門は(だれが手を下したのか?)
を 捜査する。
そんな内容。
作中で
、セミのことを
「生命の最期の煌めきを、鳴
って
書いていたから、
処刑が決まってなお
にくい相手に「最期の一矢」をむくいた・小悪党
が、
セミと重なるってことだな
と
読者は 気づきます すぐにドラマ化できるタイプの
小説でしたね
【おすすめ度: ひと通り全話読まないと入り込めないオムニバス形式の最終話の
(次回は、荻原浩『蟬鳴くや』を レビューします。よく電車の車内広告で目にする・作家さんです
)