「首斬り」が、関係する・セミ小説を
もう一ぺん(編)
おぎわらひろし(荻原浩)の『蟬鳴くや』
レビューいきます
主人公は、江戸時代のサムライと、現代の中学教師
(異色のダブルキャストです)
この二人・・、どちらも
運のない人たちで
日常的に
イヤな「職場」で
人から 軽んじられ、
追いつめられた・あげく、
一人は、理不尽きわまりない・せっぷく(切腹)を 強いられ、
一人は、上司・同僚・生徒・保護者から 四方がためにされる。。
(あ~やだ・・)
主人公の一人である・現代の中学教師が、うさ晴らしのために
切り刻んでいた・クスノキ
は、
数百年前に
武士のむざんな・さいご(最期)を見た、
同じクスノキで あった・・
二人の頭上には、わんわん・鳴きしきる
セミが 無数に、、
という
イマドキの作家さんが
書きがちな、
いや~な気もちにさせられる
クセモノ小説です。。
時をこえ、人間の念が 交さく(錯)する
「連作短編集」の中のひとつ
だったから、
もしかしたら ほかに、
後口の良い作品も
あったのかもしれませんが・・
クリンたち、さいしょに読んだ、このセミの話で
むね(胸)悪くなってしまったため
あとのは 読みませんでした。。
【おすすめ度:全部読んでないから正しく評価できないけれども、】
(※次回、吉村昭『油蝉』を、レビューします)