クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

ガリバー旅行記(ジョナサン・スウィフト、感想)

2022-03-08 | 本と雑誌

戦争文学じゃありませんが、

今読むべき世界の文学を もう1つ

『ガリヴァー旅行記』です!!

(※こないだ、SWIFTからのロシア除外が発動されたじゃないですか

スウィフトといったら、ふつうの人がイメージするのは『ガリヴァー旅行記』ですよね あと、スズキの車

 

~ざっと復習~

 船医のガリバーは、航海の途中で、変な国々に漂着します。



①小人の国
②巨人の国
③空に浮かぶラピュタ
④不死の人がいる国
⑤日本
⑥高等動物フウイヌムの国


(ちなみに、⑥の国には人間に似たおぞましい下等動物「ヤフー」というのが出てきますが、
検索エンジンYahoo!がここからネーミングされたのは有名な話

ラピュタはジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルだし鎖国中の日本も出てきて、いろいろおもしろいです


・・・・・

しかしながら

これは風刺文学なので、

ガリバーが出会う各国の人々を通して、現実の人間社会のダメな面を見つめ、反省する。

そのために、存在する本です

 たとえば・・小人の国と巨人の国で、

全く・ことなるたいぐう(待遇)を受けた

ガリバーは、

「価値基準は、変わるものだ

と 気づきますし

 学問へんちょう(偏重)のラピュタでは、

「ここの人々は、まともにコミュニケーションもとれない・頭でっかちだ

と 気づきますし

 不死の人間がいる国では、「不老を伴わない不死は苦痛でしかない

と 気づきますし、

 高等動物の国では、「人間がいかに野蛮で下等な、おぞましい動物であるか・・」

気づきます

「くだらない理由で戦争をおっぱじめるし、

救いがたいんだよね

オレたちが生きているこの人間社会は・・・!!

って、

作者のスウィフトは 言っているのです。

 今、世界のいせい(為政)者たちに、読んでほしい本です。

 
 
 
コメント (18)
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