無知の涙

おじさんの独り言

不老門

2007年09月27日 | Weblog

先日、後輩からプレゼントを頂きました。

大阪大仏堂/線香

えー、お線香ですね。

別に後輩から遠まわしに死を要求されているワケではなく、僕とこの後輩は線香をこよなく愛しておるのです

まぁ、このときも「いやいや、結構なモノを・・・」という感じで大変に嬉しかったのであります。

何故そのような性癖を身につけることになったのか。

8年ほど前に、この後輩が突然「寺が見たい」と言い出して、しぶしぶ京都へ同行したのですが、まったくメジャーでない小さな寺を転々を訪れている内に、二人とも線香の香りにすっかり感化されてしまったというワケです。

東京に帰ってからも線香を求め続けましたね。普通に市販されているモノは全て試してみました。

実に様々な種類の線香があるのですが、さすがに仏具専門店にまで足を運ぶのは、いくらなんでも不謹慎なように思えて、とりあえずデパートなどで購入できる範囲で我慢していましたが。

なかでも「天壇」という線香が一番良かったです。まろやかな香りです。ただ値段がちょっと高めです。ここぞ!という時にしか焚けません。分かりやすく言うと、勝負パンツみたいなものでしょうか。

100円均一などで販売されてる線香は、完全にお墓参り用ですね。香りが粗い感じです。安いからといって大量に炊きすぎると、職場とかに行ったときに「あれ?お墓参りでも行ってきたの?」とか言われます。

最もメジャーな線香と言えば、やはり「青雲」でしょうか。青雲もリーズナブルなだけあって、少々粗い感が否めないところはありますが、独特の甘みがありますね。

やはり高い線香はあまり炊けないので、ブレンドしてましたね。

100均の線香5:青雲3:天壇2

みたいに。

後輩から頂いたこの「不老門」はかなり高級です。香りは天壇に近いですが、安定感が格段に上ですね。

なんでしょうか、線香を嗅ぐと、こう余計な雑念を捨てられます。

線香を炊きながらヴェルディのレクイエムを聴いて、さらにカラマーゾフの兄弟なんて読んでいると、もう完全にトリップしてしまいます。危ないですね。

まぁ、アロマテラピーのようなものです。エクササイズです。エクササイズ?リラクゼーションです。

いちど酔っ払って線香を炊いたら、炊きすぎて一酸化炭素中毒で死にかけましたが、あれは危なかったですね。

線香を炊いて死んだなんて、もう意味が分からないでしょうから。

沖縄旅行がかなりの確率でボツになる気配があるので、また京都にでも行って来ようかな。