無知の涙

おじさんの独り言

SOFT BALLET

2012年05月01日 | 音楽

話のネタというのは、時間と同じで探して見つけないと、なかなか見つからないものだと思います。

と、いうわけで、今はいってるウォークマンの曲に飽きてきたので、ダンボールの中で眠っている古いCD、それも個人的に名盤だと思えるものをさらけだそうと思います。

まず1発目。

SOFT BALLET 「DOCUMENT」

18歳の頃にバイト先の先輩から勧められて聞いたのがキッカケでした。当時はあまり打ち込み系が好きではなかったけど、このDOCUMENTを聴いて一変してしまった。

なかでもESCAPEは狂ったように繰り返し聴いていた覚えがあります。BESTに収録されたESCAPEはバラード調にリミックスされたもので残念でした。

そもそもESCAPEという曲が「日本に原爆を落としに来た戦闘機のパイロット」をイメージしたものということで、重いイメージに変えたのかもしれないけど、個人的にESCAPEはこの疾走感のある方が合っていると思います。

今回だいぶ久しぶりに聞き返しましたが、このDOCUMENTは名盤だな、と再認識しました。

No Pleasureカッコ良すぎ。前奏でブレイクした後の「カキーン!」という無機質な金属音がトリハダ。それと「行く末も遥か、世界を踏むまで」という歌詞が、すごくこSOFTBALLETを現してて好きです。このバンドには一貫したイメージがありますからね。僕はこのバンド自体に詳しいわけではないし、その人物の事はよく分からないから言えないけど。

 

曲もいいけど、ヴォーカルの遠藤ミチロウの声が良いです。やっぱ男は低音でしょ。最近のバンドって高い声ばかりで、もう個性もなにも無くなってしまったので、この低音がすごい新鮮に聞こえる。詞も抽象的になり過ぎないので、きちんと頭に入ってくる。

比喩なんだか何なんだか分からないけど、美辞麗句ばかりの抽象的な詞は頭に残らない。イメージを言葉に変えて伝えるのが歌詞なんだけど、イメージを更に抽象的にしてそのまま詞にしてしまうから、聴くほうは余計に分からない。

自分で読んで分からない詞は、誰が読んでも分からない。個人的な感情をあまりに具体的に言われても気持ち悪いけど。

ハードな音を求めている方は、中古屋で見かけた際には是非いちど聴いてみて頂きたい。