無知の涙

おじさんの独り言

地震時のニュース速報 各局あれこれ

2016年11月22日 | 日常

快楽であれ、苦痛であれ、同じようなもの感覚的・肉体的信号を与え続けられると慣れてしてしまう。生命体は環境に依存するところが多いためである。その中でも人間はとかく苦痛に対して適応していこうとする傾向が強いように思う。

311以降、未だに断続的に起こり続けている大型地震に対しても完全に麻痺してしまった。震災クラスであった熊本、鳥取以外にも震度6以下、M6・0以下でいえば、しょっちゅう起こっている気がするが、もう細かくは思い出せない。

今朝の福島県沖の地震際も最初に脳裏に浮かんだ言葉が「まただよ」

311の時と同じくニュージーランド方面で大きい地震が起こっていたので、もしかしたら同じラインでまた大き目が来るかもという警戒心はあったものの、まただよ、という自分の反応にちょっと嫌な気持ちになった。決して対岸の火事的な意味合いでの冷めではないのだが、地震だけでなく台風やら火山やら気候などの天災に対しての感覚が鈍くなってしまっている。

これは完全に悪い意味の慣れである。

個人としては悪い慣れしかないが、外に目を向けると色々と良い意味で慣れて来ていると思う。特に天災に関しての報道の仕方が311の時からしてみると格段に慣れてきたと思える。地震発生から津波警報が出ての地域への呼びかけのテロップ、発せられる文言は実に洗練されてきたと思う。これは素晴らしい。

やはりこういう事態の際には聞いてる側として一番重視したいのは、聞き取りやすさである。次にアナウンサーの落ち着き。ここらへんダントツなのがやはりNHK。伊達に受信料取ってない。聞き取りやすさ、アナウンサーの落ち着いた様子、共に群を抜いている。

そういうと民法が劣っているように聞こえてしまうが、そんな事はない。どこがより良いというのはないが、どこも聞き取りやすく、落ち着いていた。

ただ、日テレだけはダメ。なんであんなに噛むの。アナウンサー同士の連携もヒドイし。そこからスタジオのバタつきが伝わってしまう。多くの人命に関わる可能性があるのだからバタつくのは仕方ない。でも一番バタついているのは実際にその現地にいる人々である。冷静に状況を判断して行動するように促す側が噛みまくったり、慌てふためいていたら、不安を煽るだけである。

ここは平時の6時台、特に6:30~は脳内お花畑感が強すぎてほとんど選局しないが、今回見てだいぶヒドいと感じた。こういう突発的な状況に慣れてない感がすごい。今の自然災害多発ニッポンにおいて、慣れていないのがもはや慣れ。自分と同様に悪い方の慣れですな。

まったく話は関係なくなるが、今いちばんゴールデンタイムに見ている若しくは録画してる局はテレビ東京。ろくでもない歌上手い自慢のカラオケ番組除いてはけっこう好きな番組が多いです。ニュースも大江アナ大好き。とは関係なく、他の局とは一線を画している感じで良い。多くの人命に関わるような事でもなければニュース特番とかしない姿勢も買う。朝の情報番組合戦も女性アナウンサー目当てでじゃなくて、いろいろ取り扱うニュースの着眼点が面白くてモーニングチャージ観てます。