完全にネタバレしてますので、これから観る予定の方はご注意ください。
公開から1週間経ってますが、ドアン観てきました。
オリジンでは結局ガンダムは立たなかったので、最新映像でガンダムが動くのはこのドアンが初。
エピソード自体はテレビ版1話完結エピソードのククルスドアンの島をリメイクしたもの。
MSの映像はさすが。ぬるぬる。格闘シーン多めで大変そうだけど、細かい部分まできちんと描けている。
ストーリー、というか、細かい設定はテレビ版のガンダムとは全く別物と思った方がスッと楽しめるような気がしました。
テレビ版のククルスドアンを見直すよりオリジンの設定を頭に入れておいた方が良さそうな。
漫画オリジンきちんと読んでない自分としては、けっこう違和を感じっぱなしな2時間でした。
今回のドアンはオリジン関係ないという話もあるようですが、それすら判然としないくらいオリジンが分からない。あしからず。
ククルスドアンの島といえば、テレビ版の15話で出てくる話。まだ序盤も序盤。
のハズなのだが、連邦の戦力充実し過ぎてない?
ホワイトベースにしても既にスレッガーがいて、コアブースターまである。
キャノンも2機配備されてる。
リュウはいないが、ホワイトベースに配属されてるクルーたちはだいぶ多い。テレビ版の3倍くらいいた印象。
住んでたコロニーでガンダム作ってたばっかりにジオンに襲撃され、取るものも取り合えずホワイトベースに乗り込むことになり、その結果否応なく戦争に巻き込まれてしまった子供たちを主力にするしかないような部隊にはとても見えない。
あんなにクルーがいて、あれだけの戦力が集まるということは、間に合わせではなく主力部隊として既に連邦軍には認識されてそうなのに、軍のまともなパイロットが1人もいないのだろうか。
どう考えても正規軍人のスレッガーがガンダムに乗るのが自然。
子供だけど生きる為に戦うしかない、という、15少年漂流記の宇宙版という元の屋台骨を崩されると、もう正直意味分からなくなる。
なんだかカイもハヤトも階級で呼ばれてるし、既に軍人なのかよ。聞き逃したがアムロもそうなのだろう。
ならばホワベーが立ち往生する理由としてあんな猿芝居する必要なく、ガンダムが正規パイロット共にMIAになったことを報告すれば良いだけではないのか。
まだ一兵卒でしかないアムロのために動くような殊勝さが連邦にあるとは思えないが、ガンダム回収には動くだろ。
既にガンダムをプロトタイプとしてしか見てない上層部には効果ないのか。
妙にカイが優しいというか、みんな優しい。すごく。
テレビ版では通信の取れない正規軍と連絡取るためにアムロがコアファイターでジオン包囲網の頭を抜けんと超高高度の弾丸飛行を敢行しようとしてるとこで、ホワイトベースから出たら敵の攻撃に気を付けるこった、と完全に他人事で言い放つカイに対し、あなた一体なんなんです!?と言い返すアムロ。
あのギスギス感はもう無かった。そしてあのギスギス感のないホワイトベースはもうホワイトベースではないように思えてしまう。
まぁそれはさておき、連邦の戦力が充実してるわりに連邦MSの弱さ。
ザクがテレビ版より強い設定なのか、連邦のMSがテレビ版より弱い設定なのか。
ジムはともかくガンキャノンが2機もあっさりザクに大破させられ、ちょっとショックでした。あんな状態になるのアバオアクーの終盤だけで良い。
ドアンザクがガンダムとパワーで張り合ってるのは、ドアンがザクをイジリまくってシャアザクレベルにピーキーな仕上がりになってるとしても、ガンダムに出力で張り合えるものだろうか。
まだこの時点ではガンダムの性能が完全優位に立ってないと、ランバラルが負けた理由が分からなくなる。
と、いうわけで、これだけウダウダと書くということは、正直あまり面白くなかったというのが率直な感想です。