いつもは夏だけど、今回は冬に入院という今までに無いパターン。
寒いときに入院するのも悪くない。良くもないけど。
いつもの小さい哀病院ではなく、今回はけっこう大きい病院。そのデカさにビビる。
猿の惑星で超古代文明の大遺跡が登場したような感じ。呆然。
家からもけっこう遠いので、ちょっと抜け出して帰るというワケにもいかない。
もう身体に刺さってるパイプ的なものは無い。いつでも行けます!
3日も4日も寝ていると床ズレし始めて寝ているのも苦痛になってくる。仕方ないので軽く駅前あたりまで繰り出そうと外出届けを貰おうとしたら怪訝そうな顔で却下された。
何故だ。いつもの病院なら午前いっぱい喫茶店にいても文句言われなかったぞ。
単純に距離が遠いという事で却下されているのなら、近くの喫茶店で良いのだ。タバコ吸いたいだけなのだから。
コノシキチカラデルナ、という事なのであきらめるしかない。あぁ猿の惑星に帰りたい。
大きいなりに警備は甘そうだけど、今回は大人しく引き下がろう。
この入院生活の為に2週間前から紙巻きタバコは一切辞めて、リキッドの電子タバコにしたのだ。
ほんの少しの妥協なく、紙巻きタバコは一切辞めた。いや電子タバコを吸ってる時点で妥協してません?
リキッドのやつはタバコ感ゼロなので、3日もそれで凌いでいると、あの紙巻きタバコを切望する渇きみたいなのがなくなってくる。そうなればシメたもので、あとはひたすらリキッドを吸うだけ。
そんなワケでこの入院までに、まぁ吸えないなら吸わなくて良いか、くらいの域にまで達したのである。
しかし入院生活というのは、本当にやることがない。
具合の度合いにもよるのだろうけど、黙ってひたすら大人しく寝ていられるのは、手術的なものを終えてだいたい3日くらい。
それが快復の目安でもあるけれど。自分がどれだけ快復しているかなんて数値で見る事もできず、お医者さんも傷の治り具合で判断するしかなく、自分はもっぱらこの睡眠で判断している。
まだ寝られるのか、と自分でも驚くくらい寝てる時はそれだけダメージ負ってるし、逆にもう何をしても全く眠れん!という状態になると、あぁ快復してきているんだなと思う。
そしてこの眠れん!って状態になってからが入院生活の本番。
今回は準備期間があったので、本を3冊にPSVITAにPSPと万全の体制。
そう、今回はなんとしてもPSPで遊ぼう!と思って頑張った。
バッテリー買って、充電器買って、メモリースティック買って、どうにか動いた。
ずっとスパロボ再世篇をもう一度プレイしたかったのだ。
でも残念な事に1日中はできない。夜はガーガー読み込み音が超うるさいし。
なので21時の消灯後はアマプラでザブングルを1話からちゃんと観始めてます。現在34話。
後はゆっくり音楽を聴く。静かめの音楽。
YouTubeでclassicのコンサート動画を観てるけどすごいな。感動した。とりわけヴェルディのレクイエムは素晴らしかった。一度生で観てみたい。
そういえば子供の頃に聞いたクリスマスの童謡を時間がある時にちゃんと聞いてみたい、ってずっと思ってたのだ。
ジングルベル
真っ赤なお鼻のトナカイ
あわてんぼうのサンタクロース
もろびとこぞりて
歌詞を見るともなく眺め、メロディに耳を傾ける。
もろびとこぞりてを聴いている途中で何かが僕の頭を打った。ほんの小さい何かだ。その何かをそのままにして通り過ぎても良かったが、違和感のシッポのようなものを掴んでしまったいた。
一体なんだというのだ?
シュワキマセリ♪シュワキマセリ♪軽やかないかにもクリスマス的な動揺である。果たしてシュワキマセリという言葉がクリスマスの何に由来しているのかはチンプンカンプンなまま48歳に至るが。
歌詞を目で追うと、主は来ませり٠٠٠
まさか、「主は来ませり」っつってんの?
シュワキ=マセリという呪文みたいな何かかとずっと思ってた。エロイム٠エッサイムみたいな。
来ませり?来ませりという日本語ある?
あるわ。いらっしゃいました、という意味だそう。
久し振りのタイトル回収。無知の涙。