先日「おちば」というほうきのことを書きましたが、
こちらもお役立ちアイテム。
棒状の拡大鏡であります。
じつは、最近、辞書のこまかい文字が読みにくい。
他のことではまだあまり不自由を感じないのだけれど
(古い文庫本だって読めるし、針に糸だって通せますし!)
さすがに辞書だけは、ピント合わせに時間がかかるようになった。
画数の多い漢字など、いくらいっしょうけんめい見つめても、
そのパーツが「目」だか「日」だか判別できない、
というようなこともふえた。
どうしても電子辞書というものになじめないわたしにとって、
紙の辞書が読めなくなるのは深刻な脅威といってもいい。
いちいちこまめに調べるのが好きで、
調べるついでに道草して遊ぶのがもっと好きなのだ。
そのことが不自由になると、脳のある部分が
正常に維持できないんじゃないかと思うくらい。
見づらいと、だんだん辞書をひくのがおっくうになる。
ま、いいか、とあきらめるようになる。
習慣というのは、それが「良い習慣」であればあるほど、
つけるより失うほうが早い。
失ってしまってからでは遅い、と気づいた次第。
で、いさぎよく拡大鏡を買うことにしたわけです。
探偵の持っていそうな丸い大きいのもありましたが、
とりあえず使いみちを辞書に限定して選んだのが、これ。
紙の上にぴたっとのせて使います。
横でも縦でも、ぴたっと。
(丸型だと、どんなに大きくても、ページ上で移動するたびに
周辺が不安定にゆがんで酔いそうになってしまうので!)
ガラスではなく合成樹脂なのがちょっと惜しいけれど、
もう、ばっちり、くっきり、よく見えます。
よぉし、これで怖いものなし。
また翻訳のお仕事もくださいね。
(特別出演:うちの「執事」のリーダーズ)