閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

バレンタインの前の日

2007-02-14 08:40:46 | 日々

黄色のクロッカスの花、 
昨日は8つ、
今日は11。

ふきのとうを摘みました。
川岸に10こぐらい出ていたので、きれいなのを5つだけ。
うん、半分は残しておかないとね。
少ないので、天ぷらはあきらめ、ふきのとうみそにしました。
さっとゆでて刻み、ごま油で炒めて甘みそをいれます。
ほろにがい春の香り。
お酒を飲む人は日本酒に合うと言うけれど、
わたしは白いごはんにちょこっとのせるのが美味しいなあ。

以前は小びんにいれてあちこちおすそ分けできるくらい、
ふきのとうは家のまわりでたくさんとれました。
最近はだめです。いのさんがせっせと掘り返す場所は、
どんな植物も根が安定しません。
15日で猟期が終わるので、山の動物たちは
ようやくのんびりできることでしょう。

畑のキャベツとブロッコリは最後の収穫。
ほうれん草も、株ごと抜かず葉を一枚ずつ摘んでいたので
冬じゅう美味しく食べられて、買うことがありませんでした。
水菜は、ちょっと失敗。
大根は、うーん、やっぱりたくさん余ってしまったなあ。
暖冬で育ちすぎて、ふかふかで、辛味がぜんぜんなく、
物足りない大根になってしまったの。

Mは木にのぼって小鳥用の巣箱をいくつもつけました。
ヤマガラとシジュウカラがお待ちかねです。

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ツナ缶の謎

2007-02-13 09:57:40 | 

ときどき、ちょっとだけ奇妙なことが起こります。
朝起きたら、縁側にツナ缶が置いてありました。

中はからっぽ。油っぽくはない。まあキレイというか、
ざっと洗って水滴が残ってるような感じ。新しい。
つまり、ごみ収集日に出される状態の空き缶ですね。
そのどこが奇妙なのかというと、

これはうちのじゃない!

ツナ缶はうちでも常備していますが、
この種類のは買っていないのです。
では、どこから来たのか。
そして、なぜここにあるのか。

ツナ缶って、飲み物の缶と違って、
あんまりどこにでも落ちてるものじゃないですよね。
(コンビニで買って、ぱかっと開けて食べて、
車の窓からぽいと捨てる、っていう人、いるかしら?)
うちの近くには分別ごみの集積所もないし、
あとはお隣のキデラさんの別荘くらいだけど、
お隣といっても空き缶がころがってくるほど近くじゃありません。

うちの猫が持ってきた…というのは、ないと思う。
たしかにツナは大好きで、残った油をなめたりしますが、
洗ったあとの空き缶には興味を示さないし、
缶をくわえて運ぶというのも見たことないし。

カラスが持ってきた…というのは、あるかも。
カラスはこういう光るものが好きだから。
だけどこれが置いてあった縁側というのは
屋根がついていて、鳥が上から落とせる場所じゃないのです。

それと、じつは昨夜2時半から3時ごろに、
わたしは階下で何か物音がするのを聞いている。
すごく眠かったしお布団から出るのが寒かったから
見に行かなかったけど(泥棒だったらどうするんでしょう…)
そういえばあれは空き缶のかたかたいう音だったような。
その時間帯ならカラスということはありえません。

とすると、えーっと、
アナグマが持ってきた…?

一時期アトリエ地下に住んでいたムジタロウ君ですが、
このところずっと姿を見かけませんでした。
(いや、家の地下にアナグマは、いないほうが普通ですよ)
「旅に出てしまったのかなあ」と言っていたのですが、
もしかしたら、旅から帰って、ごはんをもらいに来たのかな。
空き缶を持って。

あ、それ、想像すると可愛い。

というわけで、いまのところ「アナグマ説」が
いちばん気に入っております。

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「いやいやたまご」

2007-02-11 10:34:05 | お知らせ(新刊)

紙芝居の2作目、童心社から。

絵は、ましませつこさんです。
じつは、わたしは7歳くらいのときに、この方の描かれた
『わらべうた』という絵本を手にしています。
福音館の「こどものとも」の1冊でした。
しっかりと骨太で、でも泥臭さのない、
華やかな色調の絵が、とても好きでした。
(メロディがわからないので、自己流のふしをつけて
歌っていたのを今でもおぼえています)
それで、たいへん失礼ながら、もうかなりご高齢なのでは?と
思ったらそうではなくて、当時お若い画家さんだったのですね。

今回は、とっても強いめんどり母さんのおはなし。
話のなりゆき上、猫は(珍しく)悪役で登場します。
それでも猫は可愛いと思ってるんだから。
ほんとだよー。信じておくれよー、さんちゃん。


ふあふあさん。
ほのちゃんに気にいってもらえてよかったです!
ほんと、紙芝居って、ばらばらになると大変。
(学生時代、保育実習に行ったとき、紙芝居の
順番が入れ替わっているのに気づかず読んで、
わけわかんなくなっちゃったことが…)
わたしのほうは、ほのちゃんの「にぎぇりょにぎぇりょ~!」 が
おおいに気にいっております。

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壊れる

2007-02-10 10:44:23 | 日々

携帯が壊れました。

最近、だんだん起動が遅くなってきたようで、
なんとなく、やな感じだなあと思っていたら、
きょうはロゴがちかちか点滅してるだけで
いつまでたっても待ち受け画面が出てこない。
しかも、そのまま電源も切れなくなっちゃった。

どうしてどうして壊れるの?
ぶつけたりも落としたりも濡らしたりもしてないのに。
バッグに入れたっきり、ほとんど使ってもいないのよ?

お店に持っていって、
「何もしなくても壊れるんですか」って聞いたら、
「あ、はい、機械なので」と平然と言われました。
保証期間内だったので新品と取り換えてくれましたが、
壊れてるからデータ移行はできないそうで、
いっしょうけんめいポチポチ入力した電話帳が
全部やり直しになってしまいました。面倒だよう。

「使わないと壊れる仕掛けになってるんだよ」
と、あとでKに言われました。
まさか。

それが午前中のことで、
午後になったら、こんどはプリンターの具合が変。
6色のインクのうち2色がうまく出ていない。
ヘッドクリーニングとか、あれこれいじっているうちに、
良くなるどころかますます悪化して、ついに5色出なくなる。

パソコンには雷よけのおまもりを用意してあるほどなのに、
プリンターの故障というのはまったくの想定外で。
テキスト原稿はメールで送ればいいのですが、
あいにくどうしてもプリントしなきゃならないものがあります。
唯一の頼みの綱の電器店は来週いっぱい改装中でお休み。
ど、どうしよう…。

結局、万策尽き、やぶれかぶれでカートリッジを
全部取り換えてみたら、なぜか直った…ように見える。
3時間半もかかって、胃が痛い。
もう、やだ。


そうそう、京極堂は、それでした、「五徳猫」!
あやめ草さん、きっと教えてくださるだろうと思って…(笑)。
わたしは一時期、招き猫をあつめていたので
(きりがないのと置き場所がないのでやめましたが)
豪徳寺の招き猫もちゃんと持っております。

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ばけねこ

2007-02-09 09:17:30 | 日々

昨日のつづき。
じつは化け猫の話が好きで。
これは九州のどこかの民話。

ある男が、山の中で道に迷い、日も暮れようというころ、
一軒のお屋敷にたどりつきました。
宿を乞うたところ、美しい女にこころよく迎え入れられ、
「さあどうぞ、お風呂もわいておりますから」。
ところがそこは化け猫屋敷。
お風呂に入った人はみんな猫になってしまうのです。
男はあやういところで逃げ出しますが、
猫女があとから追いかけてきて、
「こらー、猫になれー」とひしゃくでお湯をかける。
なんとか逃げ切った男、あとでふと気がつくと、
お湯のかかった耳と腕に、ちょこっと猫の毛がはえていて、
それは一生とれませんでした。

(…どうして猫になるのが嫌なんだ?
わたしだったら、喜んでなっちゃうのに)

子どものころは、なにより怖かったです。化け猫と狼。
ポーの『黒猫』は読んだこともないのに、どこかで
ちらっと話に聞いて、もうそれだけで怖いの。
狼は、シートン動物記ですね。
本を貸してくれた子をひそかにうらんだくらい怖かった。
(そのくせ、熱心に繰り返し読みました…)
昔は、町なかをふらふらしている野良犬がけっこういて、
そういうの、みんな怖かったな。
「走ると追いかけてくるから走っちゃ駄目」とか言われて。

人食い鮫の映画をTVで見たあと、お風呂に入ったら、
湯船に足がつけられないの。鮫が出そうで。
それは20年くらい前の話。

さすがにこの年になりますと怖いモノはぐっと少なくなりました。
猫なんて、飼ってみれば、どれもこれも怠け者でおばかさんな
小動物にすぎないし、狼だってそうかもしれない。

いまは、よその子にうっかり話しかけたりすると
「不審者だ!」と言われるそうだから、べつに世の中全体が
昔より安全になったというわけではないでしょう。
だけど、怖いものは人間だけ、っていうのもかえって怖いので。
どこかに、ないかな、化け猫屋敷。

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狸風呂

2007-02-08 09:03:57 | 日々

お風呂に入ろうとしたら、ふたの上に
梅の花模様の足跡がいちめんについています。

ふたを開けると、なぜか、枯葉が一枚浮いている。
あらまあ。

たしか京極堂に、猫と狸は置換可能だという
せりふがあったような気がしますが、
(えーっと、どの本だったっけ。
この人の著書には索引がついてると便利なんだけど。
中国の「狸」の字はもともと野猫を意味したとかいう…)
うちのにゃんこは、やっぱり狸だったのか。

枯葉のお風呂に入ったら何かに変身するかなー
と思ったけど、しませんでした。
(いや、じつは、もうしちゃってたりして…)

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50行

2007-02-07 10:10:46 | 日々

めったに書かない種類の原稿をお引き受けして…
数日間、解けないパズルを抱えたように、寝てもさめても、
頭の中で言葉をあっちにやったりこっちにやったり。

創作じゃなく、コメント、それもすごく短いのです。
あんまり長いのは書けませんが、
短すぎるというのも逆に緊張して難しいなあ。
5割増しくらいに書いてから彫刻のようにどんどん削っていく。
削りすぎたと思ったらまた増やす。
手書きだったら、この段階で紙屑の山ができてます。

発売日の決まっている新聞や雑誌のお仕事は、
しめきり日より早めに仕上げておくこと。
他の人たちに迷惑をかけないように。
これは、わたしの数少ない「良い習慣」のひとつで、
実際、遅れることはめったにありません。
以前は郵送にかかる日数までちゃんと計算にいれてました。
ファクスやメールが使えるようになってからは
けっこうぎりぎりでも大丈夫。とはいえ、
不測の事態(パソコンに落雷、とか…)もあるから、
早めに仕上げてバックアップしておくのは同じこと。

「50行程度」という条件なのでぴったり50行に書く。
字数までぴったりにできることもあるけど今回は惜しかった!
まあいいでしょう。
ふふふ、しめきり日まであと1週間もあるぞ。

創作のほうも、これくらいどんどんやればいいのに、
そっちはまたとんでもなくスローペース…
というのが、われながら困ったものだ。

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ポピー

2007-02-06 09:47:20 | 日々

暖かいので、畑に遊びに行ったら、
葉っぱのかげに苺の白い花がふたつ、こっそり咲いていました。
あさつきの芽もつんつん元気に顔をのぞかせている。
しかし、ちょっと見ないうちに、畑のかなりの面積が
カリフォルニアポピーに占領されてしまっています。

かなり前のこと、ワイルドフラワーミックスという
花の種を一袋買って播いたのです。
アメリカ産の10種類くらいの種が混ざって入っているもの。
丈夫で作りやすく、毎年こぼれ種で勝手に増えるというので、
これはいいやと思ったのだけれど…。

秋に播いて、翌春に咲いたのは4種類くらいで、
その翌年も咲いたのは2種類だけでした。
ひとつは、大柄な菊っぽい名前のわからない花。
(うさぎの耳の形の葉っぱに銀色の毛がはえているので
勝手に「うさぎ耳」と呼んでいます)
もうひとつがオレンジ色のカリフォルニアポピー。

この2種類が、たまたまここの土に合っていたらしく、
それ以来、雑草扱いでも平気で、ふえること、ふえること。

これから花が咲き始めるときれいなのですが、
元気が良すぎて、苺の場所をどんどんとられてしまう。
ポピーは根が深くて移植が困難なため、
ちょっとあっちへ移動して、というわけにもいきません。

輸入品のワイルドフラワーが野生化すると、
日本在来の植物に悪い影響を与えかねないので、
最近は規制されている品種もあるそうです。
きれいな花だからって、安易にばらまいてはいけないんだ。
わたしはすでにアップルミントを野生化させてしまっている。
今後は自粛しよう。

梅のつぼみ、たくさん。
ミモザのつぼみ、たくさん。
ロウバイの花。ミツマタの花。
秋に植えた球根のチューリップも芽が出始めた!

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栗の木

2007-02-05 08:51:42 | 日々

家のすぐ東側に生えている山栗の木が大きくなりすぎ、
強い風が吹くと2階の軒に枝がこすれるようになったので、
とうとう伐ってもらいました。

どどん!と音がしたので窓からのぞくと、
もうぽっかりと空間ができていました。
空に枝を広げていた木は、地上におろしてみると、
葉のついていない時期でさえ、こんなに大きかったかと
びっくりするほどの量です。それにすごく重い。
幹は地上1メートルのところで直径30センチありました。

「あぶなかったー」と、あとでMが言いました。
よくよく方向を考えて伐ったのに、思わぬ倒れ方をしたので、
もうちょっとで足を直撃されるとこだったって。
Mは地元の木こりのおじさんにチェーンソーの技術を習い、
もうずいぶん経験をつんでいますが、
それでも、まっすぐ1本にのびる針葉樹にくらべると、
枝の張り出した落葉樹は予測が難しいそうです。

あとで気がついたら、満月のすぐあとでした。
だからよけい伐りにくかったんだと思う。
木は満月にむけて樹液のめぐりが活発になるといいます。
本当は「寒の新月」に伐らなければいけなかったのに、
うっかりして半月遅れてしまいました。
その上、今年は暖冬でよけいに樹液が動くのが早く、
この時期にしては樹皮が柔らかく裂けやすくなっていたのです。

「アマゾンの熱帯雨林ってやつ、あれはいっぺん見てみてェな」
そう言っていた木こりのおじさんは、
ついにアマゾンに行くことなく、2年前に亡くなりました。
木のことだけでなく、じつにいろんなことを知っている
雑学大百科みたいな人でした。
「こういうとき、ナガセのおじさんがいたら聞けるのになあ」
今でも、そういうことがたびたびあります。

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恵方巻き

2007-02-03 13:57:24 | 日々

節分なので食品売り場に太巻きの山。
いつのまにかすっかり全国的になりましたね、丸かぶり寿司。
便乗したロールケーキやら何やらもあって、
経済効果は相当なものではないでしょうか。
おそるべしスーパー・コンビニの力。

わたしが子どものころ祖母から聞いたのは
「食べ終わるまでしゃべっても笑ってもいけない」というもので、
(あれ? 「笑っても」はなかったかな?
「初物を食べるとき西を向いて笑う」と混同したかも…)
一家全員が同じほうを向いてそれをやってるところを
外から見たらちょっと不気味でしょうね。
笑っちゃいけないと言われたら、絶対笑っちゃいそう。

三種類買ってきて、二本は切り分けて、お昼に食べました。
だって、いろんなのを食べたいじゃないですか、お寿司って。
どうせわたし一本は多すぎるし。
Kは「切るなんて無粋だ!」と言って丸ごとぱくついていました。

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