窓に「ごん!」と音がしました。
つづいて「あっ、こらこらこらっ!」とMの声。
窓にぶつかって落ちたのはヤマガラです。
熟睡していたはずの真鈴が、あっというまに飛び出して、
キャッチ!する寸前に取り押さえられました。
あぶなかった。
この種の事故は晴れた午前中によく起こります。
家の南側は大きめのガラス窓です。
光の具合で、ガラスに景色がうつりこみ、
外から見ると完全に空や木に見える時間帯があるのです。
通り抜けられると信じて飛んできた鳥がぶつかってしまう。
たいていは平気なのですが、勢いがついていると、
脳しんとうをおこすこともあります。
ソローがウォルデン池のほとりに建てた小屋のように、
あけっぱなしにしておけば小鳥がおもてから裏へ
飛びぬけていくような家ならいいけれど、
それは現実にはむずかしい。
2月に入ると光がいちだんと明るさを増し、
小鳥たち、早くも春のさえずりの練習を
ちょっぴり始めてみたり、しています。
あやういところを保護されたヤマガラさん、
しばらくぼうぜんとしていましたが、
まもなく元気になって飛んでいきました。
アカネちゃん、
卒論と口頭諮問、無事に終わって、おつかれさま!
そして次のステップを踏み出そうとするすべての人たちに、
がんばれと呼びかけ背中を押すように風が吹いている。