僕の舞台で起こっていることは
奇跡ばかりだった
これまで歩んできた道のりは
すべて感動に値し
また礼賛すべき道だった
だからこそ未知の道のりを
歩む勇気を持てるのだ
気づくことは
いつまで経っても慣れることではない
なぜなら
それは驚きを禁じえない現象が
引っ切り無しに現前するということだから
僕らから驚きを取り除いたら
一体どんな生活が待っているというのだろう
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愛を語るには
身の丈の足りない僕の口ぐせは
「何も知らない!」
だって
神様の前で知ることを競ったって
勝機は無いから
悲しみの存在意義も
僕らには知る由もないが
神様は知ってるんだよね…
どうして?
って問うことはいともたやすい
でもね、それに自ら答えることは
ヤワじゃない
世界が揺れては
生き直す僕らの稚なさは
気高い思想の一つなんだ
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主体とは、本能の残り香
二人で繋いだ、神聖なる電話線
追い越し車線を跨いだ、君の無邪気で
放射線状に放たれた、有限の思惑が
秋の入口で、惑っていた。
縷縷なる希望の後先を
仕舞い込んだ君の純情
電話で伝えた流麗なる詩偈の
微細なる残響を
克明に記載せよ、
静謐な騒音を立てる未知の部屋で…
延々と隊列を成す運命の駱駝たちを
漫然と見遣るその一刻を、
軽やかなステップで . . . 本文を読む
語ることを
ひとまず
騙ることに
置き換える
そこでは
今まで
試されてきた
数多の思想が
ゴミ山の様に
打ち棄てられていて
僕は
振り返ることを辞めたくせに
まだそのゴミの臭気に囲まれて
「自由」の残酷さに怯えている
ああ!与えられたものは、唯絶望の他に無し
ああ!だが喜びは刹那の空蝉の永遠に鳴くが如し
ああ!そして悲しみの音色も夜の枕元で揺れる夢の如し . . . 本文を読む
時に
縛られて
暫くのあいだ
放心状態にあった僕の落伍を
救出して
薄情な神様よ!
白紙に書き殴られた無形の台詞を
僕は終生、忘れずに
生きていく!
mistakeを重ねて
嘆息する、カフェでの午後を
無駄に優雅に過ごす僕は
情けなく
項を垂れて
後悔するばかり
時効は
秋に切れるだろう
満、満の最期
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生きることの悲しみを
語ることを避けるのならば
邪悪な青の思惑が広がる空に
魂吸い取られてしまうだろう
躁の勢いに身を任せ
くだらない乱舞に終始した僕の暗愚は
闇夜に訴求されるだろうか?
孤独の論理を追求し過ぎた狼も
哀れなる月の光の流れる庭で
嘆くだろう
この不遇に喘ぐ衆生の暮らしを
夢にまで見たアドレセンスの熟れゆく謀略を
連絡先は喫茶店のカウンターに
さら . . . 本文を読む